無所属の東村山市議会議員・佐藤まさたかです。市議としての活動、考え、こぼれ話、余談、雑感…。実感ある発信を続けていきたいと思っています。
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東村山市の財政が、三位一体改革の影響で一段と厳しくなっていることは事実です。今まで通りの行政サービスの継続すら危うい、とする市長の認識もその通りだと思います。
だからこそ、施策の優先順位、予算配分の優先順位が厳しく問われることとなります。

間もなく20年度予算編成は最終追い込みに入り、2月26日から始まる3月議会内では予算特別委員会が開催(3月13・14・17・18日)されます。

東村山市では、予算編成過程が明らかにされることはありません。

今回も、積み上げの段階で59億円足りない、とする説明が12月議会でありましたが、それ以上のことは現段階では全くわかりません。
私のような少数会派の議員には、予算特別委員会の1週間前にならないとその中身は一切伝わってきません。「与党」会派には、予算案が固まって3月議会が始まる前あたりには「ご説明」があるようですが…。
しかしいずれにしても、編成過程についての情報が、議会、そして市民に届くことはありませんし、開かれた形で市民の意見が予算編成に反映されるということも皆無です。(「予算要望」という形で秋口に何十項目も提出している会派もあるようですが、それはまた別の話だと思います。)

渡部市長は「財政情報を積極的に市民に開示し共有化したい」と度々述べています。
大変大事なことですし、これまでが遅れ過ぎだったわけですが、それが単に台所事情の厳しさを市民に理解してもらう、という趣旨からでないことを願いたいものです。

今、予算編成過程から情報を市民に開示していき、市民の声を少しでも多く取り入れ、相互通行の中から納得いく形を作り上げていくという自治体が増えています。下記はほんの一例です。
北海道札幌市HP「平成20年度予算の編成過程」
千葉県我孫子市HP「平成20(2008)年度予算の編成状況(新規事業)を公表します(第2回)!」
島根県川本町HP「平成19年度予算編成過程」

先駆的な役割を果たしてきたのは、やはり北海道ニセコ町だと思いますが、平成14年施行のまちづくり基本条例では、第9章を「財政」として、以下の条文を定めています。

第9章 財政
(総則)
第40条 町長は、予算の編成及び執行に当たっては、総合計画を踏まえて行わなければならない。

第41条 町長は、予算の編成に当たっては、予算に関する説明書の内容の充実を図るとともに、町民が予算を具体的に把握できるよう十分な情報の提供に努めなければならない。

2 前項の規定による情報の提供は、町の財政事情、予算の編成過程が明らかになるよう分かりやすい方法によるものとする。


町民誰もが見てわかる予算の説明書として、平成7年度から毎年全世帯へ配布している、「予算説明書『もっと知りたいことしの仕事』」はこの条文を具現化したものですが、町は「自治体の財政事情が厳しさを増す中、行政が住民に対し積極的に説明責任を果たしていくための重要なツールとして位置づけている」としています。

東村山市も昨年12月に、18年度決算を市民に伝えるツールとして、16年度に続いて2度目となる「財政白書」を発行しました。
前回のものに比べて、三位一体の影響を説明する項や、市の財政を年収400万円の世帯に置き換えて説明する項など、少しでもわかりやすく伝えようとする工夫が施されていることは前進だと思います。

しかし…という面は、財政所管の問題というよりは、渡部市長がマニフェストに掲げている「自治基本条例」の中で、「情報の共有化」がどれだけしっかりと位置付けられるか、財政条項がどれだけ明確に書きこまれるか、ということにかかって来るのだろうと思います。
ニセコ町「まちづくり基本条例」の前文はこう謳っています。

ニセコ町は、先人の労苦の中で歴史を刻み、町を愛する多くの人々の英知に支えられて今日を迎えています。わたしたち町民は、この美しく厳しい自然と相互扶助の中で培われた風土や人の心を守り、育て、「住むことが誇りに思えるまち」をめざします。
まちづくりは、町民一人ひとりが自ら考え、行動することによる「自治」が基本です。わたしたち町民は「情報共有」の実践により、この自治が実現できることを学びました。
わたしたち町民は、ここにニセコ町のまちづくりの理念を明らかにし、日々の暮らしの中でよろこびを実感できるまちをつくるため、この条例を制定します。


やはり市長が掲げる「市民との協働」を、本気になって推進するための最も重要かつ大きな課題は、「市役所は誰のものか」「情報は誰のものか」という点で、市職員の意識改革だと私は考えています。

何ごとも一足飛びに、などということは望むべくもありませんが、スピード感が問われていることも事実です。
予算編成過程が今後どう変わっていくのか、大いに注視していきたいと思っています。


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【2008/01/04 23:54】 | 情報の共有化・見える化
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