無所属の東村山市議会議員・佐藤まさたかです。市議としての活動、考え、こぼれ話、余談、雑感…。実感ある発信を続けていきたいと思っています。
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報告が3日ほど遅くなりました。すみません。
火曜日(28日)午後、環境建設委員会を開催し、「諏訪町の田んぼの保全を求める陳情」について、7月17日(金)に続いて審査を行いましたので、自分でメモをした範囲で報告をします。

1時30分から、審査の進め方の確認、質疑後の陳情の取り扱いについて、委員間で若干の意見交換を行いましたが、なかなか折り合いませんでした。そのため、傍聴者をこれ以上待たせることはできないので、議論は開会後に継続するべきと考え、1時45分に開会を告げて一旦休憩を宣し、前回同様30名近い傍聴の方が続々と傍聴席に着かれるのを待ってから、再開としました。

前回の委員会審査では、以下の3点が集約されました。


1.陳情書には「渡部市長は、東京都に相談し、この田んぼの保全について検討したいとしていますが、議会もこの件で推進の決議を上げてほしいと話しています」とある点をはじめ、市長に直接確認しないと判然としない点があるので、市長の出席を要請する。
2.開発が進行する田んぼを買い戻して整備するといっても、どのような見通し、可能性を持った中での話なのか、費用がどれほどかかると算定しているのか等々、陳情者に直接確認しないと判然としない点がある。請願であれば紹介議員に出席を求めるのが東村山市議会の通例だが、陳情には紹介議員がないため、陳情者本人に参考意見を陳述していただく。
3.閉会中の審査は月に1度程度が通例だが、当該地は民間宅地開発として日々開発と販売が進行しており、委員会としての結論を少しでも早く出すことが不可欠と判断される。そのため、異例だが前回から10日余りでの開催とする。


開会後、前回の集約結果を委員長として皆さんに説明した上で、まず、陳情者の方に、概ね5分程度で意見陳述をしていただき、その後、各委員からの質疑にお答えいただきたい旨をお話し、行政側の席の前に設けた席に着いていただきました。

陳情者の意見陳述は、あくまで審査のための参考意見として、という扱いとすることが集約されていましたので、休憩中に行う、という形を取らせていただきました。

ここでは、実際にお話をいただいた内容と質疑の骨子について、自分で書きとめた範囲でお伝えしようと思います。


・陳情には「市長が、市議会が推進の決議を上げてほしい」とあるとしたが、市長は市長、議会は議会なので、市議会としての立場を明確にしてほしい。
・行政を監視する立場の議会として、昨年11月(田んぼの所有者から市に対して買取り申請があった時期)から今まで知らされずに来たことを考えてほしい。
・緑の基本計画を進める市民会議や緑化審議会も知らなかった経過があり、市民会議からは「経過がけしからん」という要望書が出ているはず。
・自分達としてもっとじっくり取り組む時間があれば、渕の森対岸緑地のようなことが可能だったが、まとまったお金も余裕もなかった。
・緑地保全基金やアメニティ基金が市にはある。さしあたっていろんな基金から出して、この場をしのがせてほしい。
・田んぼはあらゆる命の源であり、大事なもの。残せば子や孫の世代にまで大きな意味を持つ。2億や3億は、そう考えればほんの僅かな金額に過ぎない。
・どうか陳情を否決しないでほしい。


陳情者の方から冒頭、5分という時間についてあまり厳密ではい取り扱いをしてほしい、旨の発言もあり、実際には10分を超えてお話をいただいてから、委員からの質疑に移りました。
おもな質疑と答えについても触れておきます。


大塚)現場を田んぼとして残すための費用はどれくらいと考えておられますか?
A.今の状態についての費用はわからないが、みんなで考えていくことではないか。5月13日まで(造成が始まるまで)は2億円はいかないということだった。復元するには2、3年かかるだろう。市として止めるように動いてくれ、とお願いしたが、無理だった。

大塚)現状ではもっと費用は膨らんでいるでしょう。財源はどこに求められるとお考えですか?それについての市民合意は図れるとお考えでしょうか?
A)(当該地域は都内から来ると)、最初の丘陵、最初の里山であり、守る大切さは大変大きい。歴史的な価値、田んぼというものの値打ち、命の基本としての田んぼ…しっかり説明すれば、合意はなると考えている。

保延)東村山の田んぼの意義を改めて認識しました。「都がメニューを検討している」と陳情書にあるが、ご説明願いたい。
A)6月2日に東京都の政務特別秘書官に会い、「市長次第、市の姿勢次第であり、都としても検討しておく」と言われた。6月10日に市長に会ってお願いした際に、「議会が決議を…」と言われた。

保延)陳情書にある通りということですね。市長が「都に相談し、この田んぼの保全について検討したいとしていますが、議会もこの件で推進の決議を上げてほしいと話しています」というやり取りがあったということですね?
A)行政文書というものが出せるそうじゃないですか。お願いします。と市長に言った。

保延)土地の現所有者の態度はどのようなものですか?
A)住宅販売会社としては、市や都のしかるべき人から公有地化の話があれば事業を止められるが、資金面のこともあり、既定方針通り進めると。6月12日(陳情提出)から7月17日(前回の委員会)まで、雨の中でも工事はどんどん進んだ。市にお願いしているのに、(自分たちで)お金を集めるわけにはいかない。
会社の方に会った際には「残したい気持はわかる」とおっしゃっていた。立場が違っても理解してもらえるのだと思っていたら、土が盛られ、「もう話はしません」と言われた。

保延)大きく二つの問題があると思う。田んぼとして残さなければいけないのにやらなかったのか。それともそうではなかったのか。残さなければいけないけれど、進んでしまったのか。
全市民的な議論があれば違った展開となり、復元可能ではないかと考えるが、他に事例はないのですか?

A)世田谷区の公園や、江東区、葛飾区曳舟川沿いに、公園内に田んぼを復元した事例がある。

北久保)市が守るべき緑を全部買い取るとすると、100億円とも300億円とも言われるので、どうしても優先順位をつけざるを得ないと思います。厳しい言い方だが、ここは優先順位が低かったということではないでしょうか。優先順位ということや、緑を残す方法をどうお考えでしょうか。市の今の財政状況もありますので。
A)ある都議に会ったら、「農地にかかる相続税は日本だけ。変えなければならない」とおっしゃっていた。人口減少時代を迎え、全部を宅地にせずに保全することを考えるべき。国家的レベルの議論があっていいと思う。畑や屋敷林までは手が及ばなくてもやむを得ないと思うが、田んぼはあらゆる生き物を育む命の宝庫。田んぼは残しましょう。2、3億円は後世の子どもたちや孫たちに何を残すかと考えれば大きな額ではない。他へもっと訴えかければよかったと思うが、必ず守れると思っている。陳情を否決しないでほしい。


ここで時計を見ると、2時40分を回っていました。進行しながらですので、やり取りの全部をメモできたわけではなく、特に陳情者の発言については書きとめきれないものが多くありました。

ここで陳情者にはご退席いただき(傍聴席に戻っていただき)、再開をを宣し、陳情者からいただいた資料や今聞いたばかりの生の声などを踏まえて、各委員からの質疑、意見の時間に入りました。


保延)市長の考えを聞きたい。2007年の読売新聞記事には「農地を残したい」と発言したとあり、木原衆議院議員も同様の発言をしたとあるが、事実か。
市長)事実です。

保延)陳情者が「都に相談し、この田んぼの保全について検討したいとしていますが、議会もこの件で推進の決議を上げてほしいと話しています」としているのは事実か。
市長)どう受け止められたのかはわらかないが、5月に初めて陳情者にお会いし、「なぜ買い取らなかったのか?」と言われたので、説明をし、買い取れない事情をお話しした。議会は議会なので、また違うご判断があるかもしれない、とお話しした。都への働きかけという点は、「市として買うことはできないが、都が買うということがあるならば」と申し上げた記憶はある。

保延)本件の田んぼを残す努力はどう行ったのか?
市長)努力が足りなかったと言われれば、足りなかったかもしれない。2年前に自分も田植えをしたところを含んでいることは承知していたし、何とかならないものか、と考えた。
買い取り請求があった頃(昨年11月)は、北山公園用地を追加取得する話があり、その際の買い取り単価が1㎡あたり約20万円だったので、この田んぼを買い取ると3億円を超える金額になると試算した。
緑地としての保全順位は、公園としての網かけや緑地保護指定というルールで進めてきたが、農地については残念ながらこれまで庁内議論は無く、議会でも無かったと記憶している。
農地については年間で約40件の買い取り請求があるが、これまでは都市計画用地であるかどうかだけで判断をしてきたことは事実。田んぼの希少価値は承知しているつもりだが、手続きとして市民合意があるところでなければならない。主観的に公有地化はできないと判断をした。
農地は農地のまま保全すべきだと考えている。生産緑地法では、営農を続ければ税の猶予が受けられるが、相続が発生すれば一定の農地を手放さないと税が払えない現実がある。農家も農地として収益が上がっていれば、手放さない。
38自治体で構成する都市農地保全推進自治体協議会を結成し、国に対して、農業が続けられる税法や相続税制度の見直し等を要求している。
田んぼは希少性は理解するが、農家として営農するには収益が上がらないのも事実。泣く泣く手放さざるを得ない事情があることは理解している。
問題は手続きであり、財源。
「何のために農地を残すのか」「残してからどう活用するのか」について議論をしないといけない。

保延)努力の余地はもっとあったかもしれない、というニュアンスを受け取った。田んぼのとしての意義が議論になっている。私も認識を新たにした。書類上、田を畑と誤記した、と前回の委員会で答弁されたが、田んぼなら大きな違いがあったのではないのか。
市長)誤記についてはお詫びしたい。
しかし、起案時に書類を見た際には、田んぼであることは十分承知していた。買い取りに必要な金額を考え、公園用地ではないので単費(国や都の補助金なしの市単独負担)となるので、田んぼの希少性は認識していたが、「買い取った場合にどう活用するか」の議論がない中、購入ありきでよいのか、と考えた。
北山公園内田んぼの民有地は必ず公有地化すると言って来たので行う。田んぼの教育的、文化的価値は理解しているが、限られた財政の中で優先順位を考えざるを得ず、公園区域内の田んぼの方が、市民、議会の理解を得やすいと判断した。

保延)都とは相談したか。
市長)(陳情者の方が)都の秘書官とお会いになったということで、都から照会はあった。市が主体となって買い取るならば都は(補助金の)メニューがあるが、都のメニューとしては無い、と聞いている。公園指定や都の緑地指定などの前段のアクションがないと、都も買い取りは難しいと判断している。萩山民設公園や淵の森対岸緑地のケースを見ても、思いだけで都が補助をすることはあり得ない。そのことは保延議員もよくご存じのはず。

大塚)7月18日のタウンミーティングで市長が2年前の読売記事の発言を聞かれて「一般論」と答えたと聞いているが。
市長)弁明をするわけではないが、特定の農地を指しての読売新聞での発言ではない。当時、JA(市庁舎そばの会場)で、「東京の農地保全についての討論会」が開かれ、それを踏まえて発言したもの。私が議員になった平成3年に約250haあった農地は、今では145haに激減している。このままいけば、市内から農地が無くなってしまうという危機感がある。
農地保全には2つの壁があると考えている。
一つは税制。もう一つは、農業を産業として成り立たせるにはどうするか、という問題。
生産性が低い農地を駐車場にして、相続が起こるとそれを維持させるために、さらに農地を切り売りするという悪循環が起きている。
国に対して、税制を変えように長として求めていく。市内では、果樹と花卉農家が収益性高く、後継者もいるが、かつて一帯でつくられていた小麦や甘藷(サツマイモ)などは大変厳しく、水田はもっと厳しいのが現実。
農地として継続する、産業としての継続性を考えないと、農地減少に歯止めはかからない。仮に現在の145haの農地を公有化しようとすれば、2,000億円以上が必要になる。

大塚)緑化審や緑の市民会議への情報提供がなかったが。
市長)検討しなければならない課題だと考えている。保護緑地については緑化審に全て諮っているが。現在、指定緑地は39か所、12.89haある。
生産緑地についての報告の仕組みはなかったので、今後どうしていくのか。
個人の財産なので個人情報だという大きな問題あるが、一定の検討は必要だろう。
農地も保全するとしたら、その目的と活用はどうするのか。これまで、農地の公有化という議論はなかったので、議会も含めて議論しないといけないし、今後十分に検討する必要があると考えている。

大塚)(緑の保護と育成に関する)条例の実効性の担保がされていなかったことは大きな問題だと思うが、営農するための税法、農地法の改正を働きかけたいという言葉が市長から聞けたことはよかった。
このようなことを繰り返さないためには新たなルールが必要であるということだが、、タテワリではなく受け皿となる仕組み、評価・判断するシステムについての道筋、見通しはどうか。

市長)「農地保全」は新たな視点となる。所管は市民部サイド(農業委員会の所管)もあるので、基準、公有地化後の活用については、現段階では見通しは持っていない。議会での議論も聞きながら考えていきたい。

大塚)緑化基金も底を尽きつつある状態で、基金や寄付についての考えは?
市長)淵の森対岸緑地(八郎山)の時もそうだったが、市が直接寄付を集めることは難しいので、緑を守る市民協議会に依頼をし、既に桜まつりの頃から大々的に始めていただいている。市としてもPRに勉めて財政支援をいただく活動を活発化していきたい。
行政組織としては全体の緑を考えるが、市民は「ここの緑を」とおっしゃる。一般論の難しさを感じているが今後十分検討していきたい。

保延)緑を守る市民会議から文書が出たのか。
課長)今日の午前中に市長あてに提出された。※項目読み上げるもメモできず。

保延)陳情は、歴史的文化的価値を守ってくれ、というもの。営農の継続を求めるものではない。田と畑の誤記はかなり大きな問題だ。市長には、歴史的文化的な価値をどう守るかの観点がない。そういう観点があれば、当然情報は必要な場に行ったはずだ。どうして全市民的な問題にならなかったのか。観点がないから情報が出なかった。もうどうしようもない、としないで、ここから出発したらどうか。
市長)生産緑地の買い取りは、今後の課題とさせてほしい。保護緑地の買い取り申請は年に1件程度だが、生産緑地は20件以上出されるし、個人財産としての問題でもある。
どういう機関にどういう情報を提供すべきなのか、難しい課題だと思う。
農地の公有化については、十分な議論がないといけないし、15万市民がいる中では、ずいぶん慎重にしなければならないことだと考える。
八郎山緑地も、優先順位になかった中であえて買ったのは、対岸の「淵の森」の過去の経過があったからであり、一団の緑地としてみなせるから、と判断した。
公有地化は、手続きとしてしっかりしたものでなくてはならないし、主観だけではできない。当該地も私として思い入れはあるが、それで公費投入ということには慎重にならざるを得ない。

保延)書類の所見欄には何もない。文化的価値に思いが至っていない。庁内手続きにその考え方がない。努力した痕も認められない。
市長)現行の制度上では、手続きに不備はないと考えている。
農地の公有化となれば、新たなステージに入ることになる。これまで保延議員からも(農地の公有化を)聞いたことはない。


以上で委員からの質疑、意見が出尽くし、今後の進め方について、委員間での議論に移りました。

保延)田んぼは残したいというのが、市長を含めてみんなの総意ではないか。ここまできたら、という意見には私は与しない。結論を出してしまうより、いい方法を探して協議すべき。復元は不可能ではないと思う。半年、1年したら不可能になってしまうが、今が引き返す最後のチャンスではないか。

北久保)先延ばしにすることはよくない。止めるなら今止めるべきだが、そうできない以上、結論を出すべき。

保延)もう一段の努力を市長に求めるべきではないか。

山川)地鎮祭も済んでいる区画もあり、時間がたてばたつほど扱いが難しくなる。まだ残っている両側の田んぼについてならわかるが、市がお金を出して買い戻して、その先どうするというのか?断腸の思いで手放した農家の思いを考えると切ない。先送りすることは、詳しい事情がわからずに署名をした方たちにも、まだ何とかなるという誤解を与えることになるので、結論を出すべき。

大塚)保延議員の発言がわからないわけではないが、先延ばしは無責任だと思う。今をストップできない以上、結論を出すべき。



このあと、私を含めてかなりやり取りをしたので、さすがにメモはとれていません。

結局、保延委員だけが継続審査を求めて意見集約ができなかったので、採決を図ることの賛否をまず諮り、賛成多数で採決に進むことを決めました。

その後、討論(意見・態度表明)に移り、4名の委員全員が順に行いましたが、これも聞きとることが精一杯で全くメモできていません。
そして採決へ。
「陳情に賛成の方の挙手を求めます」と諮ったところ、保延委員(共産党)だけが挙手のため、賛成少数で陳情は不採択と決まりました。

大変長い報告となりましたが、これでも半分以下だろうと思います。
今後、9月議会初日(8月27日)に、私が委員長報告を本会議場で行い、全議員による採決が行われて陳情の最終的な結論となります。



陳情は全議員に配布するだけ、としてきた東村山市議会で、本陳情を請願同様に扱うことに決めた6月15日。
そして7月17日の議論を経て、陳情者ご本人から意見陳述をしていただいた上で審査ができたことは、正副議長はじめ各委員の理解と協力があった結果であり、ささやかかもしれませんが、前進だと考えています。
議会は、多様な考え方を持った議員同士が、合意形成をめざして議論する場です。結論は必ずしも一致しません。しかし、だからこそ議論の過程で出される多様な意見が大切で、今回も、「農地の公有地化」という新たなテーマが明確になりました。
今後おそらく、議会での議論として、大事な課題となってくるでしょうし、市長も取り組むことを明言することとなりました。
また、議員だけで議論するのではなく、議会に対する市民の参画をどう実現するのか、というテーマも、今、全国の議会が取り組み始めていることです。
十分かつ正確な情報を共有し、立場や考え方の違いを尊重し合い、その上で十分に議論する。そして、よりよい道を拓いていく。

今回も、議会が十分に機能しているとはとても言えない状況です。それでも、半歩ずつでも「見える」方へ、「開く」方へ変えられるよう、努めていきたいと考えています。



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【2009/07/31 23:58】 | 変えよう!議会
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初日は明治大学駿河台校舎で

廣瀬克哉法政大学教授のお話と、中邨章明治大学教授による基調講演からスタートした二日間で計10時間超の座学。

一度お話を伺いたいと念願していた北海道栗山町議会の橋場利勝議長さんや、同じくこの春まで同議会事務局長を務めておられた中尾修さん東京財団研究員)の明快なメッセージに直接ふれられたことや、こちらもかねてから機会を探していた岐阜県多治見市の「健全な財政に関する条例」について、策定を担当された福田康仁さん(多治見市政策開発室)のお話をじかに聞けたことは大きな収穫でした。
また、栗山町とともに議会改革をリードしてきた三重県議会の三谷哲央議長や、廣瀬先生が「議会基本条例制定を最も活用している議会」としてイチ押しの会津若松市議会広報委員会の松崎新委員長の報告も、トップランナーならではの高い理念と強い思いのこもったもので、大変勉強になりましたし、意を強くすることができました。

廣瀬克哉法政大学教授

橋場栗山町議長、三谷三重県議会議長、松崎会津若松市議会広報委員長によるセッション

長野基さんによる全国の議会の調査結果報告



初日の第3部は、市民からの議会改革チャレンジ事例として、川崎市議会を語る会の吉井俊夫さんローカルガバナンス研究所の木原勝彬さんの実践報告。
吉井さんとは、昨秋のまちだ市民情報センターでご一緒させていただいて以来、メールニュースをやりとさせていただいていますが、議会基本条例制定の過程を非公開で行った川崎市議会の不見識ぶりを追及されてきた姿勢と、その視点の鋭さに教わるところ大です。
また初めてお会いした木原さんの、奈良における活動の多彩で丹念な積み上げと、ローカルガバナンスを通じた市民社会実現への熱い思いにも、大変驚きました。

報告をする吉井俊夫さん


2日目の昨日は会場を法政大学市ヶ谷校舎に移し、分科会形式で行われました。

私は第2分科会「財政・予算決算改革」に参加しましたが、多治見市、会津若松市議会、徳島県小松島市議会の実践から、議会として、予算・決算にどう向き合うべきなのかを学ぶとともに、どういうツールを整備すべきなのか、真実を見極めるために何に手をつけるべきなのか、といったことのヒントをだいぶいただいたような気がします。

多治見市の福田さんからは、一般的には10年とされている総合計画のスパンを首長の任期と合わせて8年とした(2期として)考え方や経過、「総合計画を財政フレームでしばってしまう」という財政条例の趣旨などについて説明がありましたが、理念は明快で、さすが多治見市、と思わず唸りました。

会津若松市議会事務局の原さんからは、議会活動の一環として議会事務局として市財政分析を丹念に行っている理由や分析方法、これからの展開などについてのお話で、事務局機能の充実がいかに議会全体、そして市民にとって大切なことかということを改めて痛感させられました。

また、議会基本条例をてこに、議会として行政の事務事業評価に関与し、予算反映、政策形成をコントロールしていく仕組みを確立しつつある小松島市議会の報告(池脇彰議員)は、もちろん私自身、そして参加した多くの地方議員に大きなインパクトを与えたのではないかと思います。

第2分科会「財政・予算決算改革」

最終セッションの「議会が変われば、自治体が変わる」では、中尾修さん(東京財団研究員・前栗山町議会事務局長)がこう口火を切りました。
「基調講演の中邨先生の話(二元代表制などというのはウソだ。議員に権限など無い等々)にブーイングもせずに黙って聞いている議員の皆さんは、それでいいということなのか?日本の公務員は世界一優秀だというが、公務員は組織に忠実すぎるから提案が硬直化する。それを市民の目線で変えていけるのが議員ではないのか。議員がチェック役に徹すればいいと言うなら、監査委員を100人にした方がいい」。
その後のお話も全国の議会改革の先頭を走ってこられた実感に満ちた力強いものでした。
「橋場議長は、最初から首長と議会は五分と五分だと一歩もぶれなかった。だから議会改革をここまで進めてこられた」
「合併問題のときも、それまで議会報告会を重ねてきたことで、議員と市民の間に民主的な回路がつくられていた。だから賛否の糾弾合戦のようにはならなかった」
「議会事務局は議員をよく見ている。事務局と議員のタッグマッチが完成していますか?どうせ市長部局の一員だ、などと言わずに、信頼関係を構築していけば、事務局が議会チームの一員として認められていると感じれば、事務局は大きな力になるはず」
「議員はかなりの仕事をしていると思っている。それが市民から見えるような努力が足りない。議会報告会は大きな力になる」等々。

中尾さんは現在、福嶋前我孫子市長や木下前佐賀市長らとともに、全国で70市町村に迫りつつある議会基本条例の総点検作業を始めているそうです。にせものがある、という思いから。

明快なメッセージが伝わってきた中尾さんのお話


条例の検討にすら入っていない東村山市議会から見れば、隔世の感もありますが、いやいや、土壌は変わりつつあるし、可能性は次第に大きくなってきていると思っています。

「徹底した情報の公開と住民参加」を根幹にすえて作られた栗山町の議会基本条例。今ではあまりにも有名で、東村山市議会議会運営委員会も19年度に視察にお邪魔しています(翌年には当時No.2と言われた伊賀市議会にも行ってます)。
私はメンバーではなかったのでいずれも参加できませんでしたが、これで当時もメンバーであった大きな会派の人たちとほぼ同じ認識を共有できるはずです。
今回ともに参加した大塚恵美子議員とよく相談し、薄井議員も巻き込んで、会派としての議会基本条例制定に向けたスタートラインにつくことを提案していこうと思います。
何と言ったって委員会として公費で視察に行ったですから、時間がかかったとしてもその成果を形にしなければなりませんし、きっと他の会派もそう思っているはずですから。


そして今回も、10時間の勉強と同じくらい、いえそれ以上に元気をもらえたのは、人との出会い、つながりでした。
2月に単身突然お邪魔した会津若松市議会からは、10人の議員さんと事務局の方が3名いらっしゃり、またたくさんの話をさせていただくことができました。本当に感謝です。
初日の交流会では、千葉県下の女性議員の皆さん(広瀬明子浦安市議河野節子香取市議中村ようこ習志野市議)や宮城県柴田町の女性市議2人(白内恵美子町議平間奈緒美町議)、埼玉県の若い若い男性議員(大熊和浩熊谷市議井上航和光市議)たちと知り合いました。
散会後には、会津若松市議会事務局の井島さんに図々しくも便乗して御茶ノ水の駅前のビアホールトークへ。廣瀬先生や月刊ガバナンス編集部の方たち、札幌市の職員の方、旭川市議会事務局の方、そして木原さん(前出)らと終電間際まで話をさせていただくことができました。


このような充実の企画にあたってくださった「変えなきゃ!議会 自治体議会改革フォーラム」事務局の皆さんに感謝です。



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【2009/07/27 12:45】 | 変えよう!議会
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今夜(25・土)、「東村山駅周辺まちづくり基本構想」策定に関する(中間のまとめ)説明会が、午後6時半から市民センターで開かれます。
私自身は今夜は出席できませんが、これまで開かれてきた協議会(ワークショップ含む)を数回見学した範囲では、将来の東村山市にとって極めて大きなテーマ、課題について、精力的に話し合いが行われていることは評価できると考えています。
一方で、同協議会に参加されている方たちはある程度限定された地域の中の方たちだけですので、今夜のような場や、今後実施するとしているアンケート、パブリックコメントなどには全市的な声が届くことを重視すべきだと考えています。

まちは市民全員参加でつくっていくもの。
西武線の連続立体化事業だけでなく、踏切の解消、都市計画道路計画のイメージなど、初めてお聞きになるような話もたくさんあると思いますので、ご都合のつく方、会場へ足を運んでいただけたらと思っています。

【2009/07/25 11:01】 | まちづくり・都市計画・防災
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明日&明後日は、自治体議会改革フォーラム主催の「市民と議員の条例づくり交流会議」に出席します。
北海道栗山町議会や三重県議会、会津若松市議会、京丹後市議会等々、議会改革の先頭を走る自治体議会のトップリーダーたちが一堂に集まる場で学べるので、大きな期待を持っていますが、とりわけ2月に単身お邪魔をした際にお世話になった会津若松市議会からも、分科会のパネラーとして目黒章三郎議員や松崎新議員、小林作一議員、議会事務局の方たちが参加されるようで、大変楽しみにしています。

この写真↓は、7月5日にまちだ市民情報センターが開いてくださった市民講座「市民に開かれた議会改革とは!」のひとコマ。自治体議会改革フォーラム代表を務めてらっしゃる法政大学の廣瀬克哉先生の講演を3時間びっしり聞けた上、終了後の交流会でも十分にお話しができ、たくさんのヒントを得て帰ってくることができました。
町田 学習会
こちら↓の写真は7月13日(月)に和光市議会主催で行われた研修会で、講師は同じく廣瀬先生。
議会基本条例制定を目指す和光市議会が、議員が市民とともに学ぶ場として設けたもので、市外の参加もOKということだったので、東村山市民の方4名と薄井議員とともに急遽出向きました。町田で私一人で聞いて「こりゃもったいない!」と悔いていたところだったので、まさにグッドタイミングでした。

和光市講演会2

和光市講演会1

明日は、大塚恵美子議員も参加予定。

学びと人のネットワークをさらに確かなものにして、足元の変革に具体的に結び付けたいと思っています。


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【2009/07/24 23:59】 | 変えよう!議会
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17日(金)に行った「諏訪町の田んぼの保全を求める陳情」の審査では、以下の3点を確認して閉会したことをお伝えしました。

1.渡部市長に直接確認しなければ正しい判断ができないことが何点かあると思われるので、市長に次回の委員会への出席を求めたい。

2.陳情文や陳情者から各委員に配布された資料からだけでは正しい判断ができない点があると思われるので、陳情者本人を次回の委員会に呼びたい。
また、当該地を買取るとした場合に必要な金額については、正規の手続きに則って事業を進めている民間事業者を呼んで伺うことには難しい面があるので、陳情者に対して、どのように試算し、資金計画をどのように考えているのか含めて伺うことにしたい。

3.通常であれば1か月後くらいに予定する次回の委員会ですが、造成、宅地化が日々進んでいる現実があるので、できるだけ早期に委員会としての結論を出すべきと考えること。


その上で、28日(火)午後に開催することで調整をし、同日13時30分からとすることに決定しました。

陳情者には昨日午後2時前、私から直接お電話をし、以下の内容をお伝えしました。

・開会後、いったん休憩を宣告した上で、陳情者としての意見を述べていただくので、5分程度にまとめてお話しいただきたい。
・お話をいただいた後、各委員から質疑があった場合はその範囲でお答えいただきたい。


陳情者の方からは、「5分間では短すぎる」いうお声をいただきました。
確かに5分という時間が十分であるかどうかについてご意見があるのは理解できるところですが、これまでの請願審査や直接請求(東村山駅西口再開発事業を現計画のまま行うことについて市民の賛否を問う住民投票条例)時等の例から、委員会としてのそのように意見集約がされたので、お願いをしたところです。

24日(金)に北久保副委員長と打ち合わせをして詳細を決めますが、28日の陳情審査では、陳情者の意見陳述の後、再開して各委員から質疑、意見を出し合い、委員会としての結論を出せると判断すれば、そのように進めることを前回確認しています。

当日、各委員からどのような質疑があるのかわかりませんが、市長に対する質疑も含めて、委員会として陳情の可否を判断するために大切な時間となることと思います。




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【2009/07/22 23:31】 | 変えよう!議会
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会派としての初めての議会報告&懇談会。
蒸し暑い中、三連休のさなか、21人の方がお越しくださいました。

私自身、初めてお目にかかる方もいらっしゃいましたし、まちの中の様々なシーンで日々力を尽くしておられ、私よりも何倍もお忙しいと思われる方たちもご参加くださいました。

本当にありがとうございました。

蒸し暑い中、どうもありがとうございました。

大塚さんの司会で2時ちょうどに開会。

まず、会派結成の経過と思いを、裏話を交えながら私からお話しさせていただき、続いて6月議会の主だった報告として、特別職の報酬条例改正(夏期一時金についての修正動議)についてを薄井さんから、義務教育就学児医療費助成制度の改正と補正予算の内容についてを大塚さんから報告させていただきました。

また、直面する主な課題として、容器包装プラの焼却実験とリサイクルセンター計画、一般廃棄物処理基本計画等について、保育園待機児童解消対策の状況、第4次総合計画策定の取り組み(市民会議ワークショップ)状況、東村山駅周辺まちづくり基本構想(西武線連続立体化事業も含め)の内容、東村山駅西口再開発、久米川駅北口整備事業の今、等々を3人から順次ご報告。

打ち合わせをして臨んだのですが、話し始めるとつい長くなってしまい、予定をオーバーしてしまいました。すみません。
その後いったん休憩を取り、その間に質問or意見カードを出していただき、後半はそれにお答えしつつ、さらに意見をいただき…という流れ。

西口や北口事業の現状や、議会運営の実情、全生園の将来構想に関するご質問など、多岐にわたっていただきましたが、十分にお答えできなかった面もありますし、「お答えする」という感じだけでなく、もっと双方向、多方向の意見交換につなげるような意識が私自身にも必要だったな…と反省しています。
「私も発言したかったけれど、一部の方が活発に発言されていたので…」という声もいただき、これも反省…。

とはいえ、今までは一人で、しかも見知った方たちだけと一緒に行っていた議会報告の場を、今回初めて会派3人で、オープンに開催を呼びかける形で持てたことで、初めて感じたことや得たヒントがいくつもあります。
ついつい、自分自身の思いや意見表明に流れてしまったり、出していただいたご質問やご意見に一人で答えようとしてしまったり…反省しきりではありますが、継続していくことが大事だと思いますし、初めて聞いた方がわかるように、しかも短時間でポイントを抑えて話すためには、もっとしっかりした準備をして臨みなければと思っています。

会の最後にも申し上げたのですが、私たちとしては、3人で内側を向いた形で継続していくのではなく、議会では何がどのように話し合われ、何が起きているのか、市政の課題はどこにあり、どうあるべきなのかといったことについて、ゲストスピーカーを招いたり、立場や考え方が違ういろいろな方も新たに巻き込みながら、一人でも多くの市民の皆さんに見える場、参加できる場、一緒に考え合える場をつくっていきたいと考えています。

予定をオーバーして5時ちょうどに散会。
次回は、9月議会中に行われる20年度決算審査の結果を中心に、ひと回り広げた形で10月頃に開かせていただく予定です。
もちろんまた、もう少し早めからお知らせしたいと思いますので、その際はぜひいらしてください。


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【2009/07/20 08:40】 | 変えよう!議会
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一昨日(17・金)の環境建設委員会。
10時から委員間で若干の打ち合わせを行った後、10時10分頃に開会。
「諏訪町の田んぼの保全を求める陳情」の審査を約1時間半ほど行い、閉会後に所管からの報告事項を受け、12時前に終了しました。

陳情の審査には29名の傍聴があり、通常の20席では足りないために事務局が急きょ椅子を出して対応しました。

委員長職を務めながらですので過不足がだいぶあると思いますが、メモをとった範囲で取り急ぎ報告します。
開会後、事務局から陳情文を朗読してもらい、署名数が1,586名である旨の報告がありました。
続いて、所管から市が関係するこれまでの経過について、資料「諏訪町三丁目地内の水田に関する手続き経過」に沿って報告をしてもらいました。
諏訪町三丁目地内の水田に関する手続き経過

続いて、各委員からの質疑、意見に入りました。



保延委員)経過の中で、20年11月18日に市が(買取を行わないという)意思決定をしたとあるが、どういう検討を加えたのか?

都市計画課長)都市計画地として、公園用地や道路拡幅計画などの可能性の有無を検討した。

保延委員)歴史的な面や環境面などは考慮されたのか?

都市計画課長)あくまえも生産緑地としてなので、都市計画上の観点から必要かどうかという検討をしたもの。

保延委員)歴史的な面などは考慮されないで決定したようだが、陳情者の資料によれば、市長は「田んぼを保存したい」と19年の新聞記事の中でも言い、前向きのように見えるが?

都市環境部長)検討作業には企画政策課も入っており、市長まで稟議も回っている。その上で特段の指示も無かったので、通常の進め方で処理がされたと理解している。

保延委員)陳情に書かれていることと違うように思うが、陳情が間違っているということなのかね。


大塚委員)生態系の保全等の観点から、田んぼを保全することに何の異議も無いが、現場を見た者として、現状は既に田んぼではないと言わざるを得ない。造成どころか分譲地として販売が行われており、再び水田に戻すことが可能なのか、有効であるのか…誰に聞いたらよいのかわからないが。現在の所有者は誰か?

都市計画課長)野沢住宅販売。

大塚委員)現場に行ってみると、販売会社の看板が立ち、分譲していることがわかる。2年前の読売新聞記事では「できるだけ残したい」と市長がコメントしているのに、今回の買取打診を受けて応じられなかった理由は何か。

都市環境部長)主に財政的な事情だと考える。緑地保全基金も19年度末の残高が5億3,000万円程度しか無い。これも、北山公園内の田んぼ、多摩湖緑地への充当することを考えると、今回の件へ対応する余裕は無いと判断したと推測される。

大塚委員)優先順位があるという意味と受け取る。陳情者からの新たな資料には、市の書類の中に、田んぼを畑として虚偽記載がされたとある。私自身は、畑よりも田んぼに優位性があるとは必ずしも考えないが、事実経過はどうなっているのか?

都市計画課長)資料の4番目の欄にある、20年11月4日の書類の中で、添付書類をつけて協議に付した「買取申出書」の起案文書の中の「地目」を、本来は畑が4件、田んぼが1件とするところを、5件とも畑と誤記してしまったのは事実。11月25日に都に買取希望の有無を照会した際の説明書の表書きも前述の書類からそのまま誤記してしまった。
しかし、この書類には公図の写しや登記簿謄本の写しといった正式な書類が添付されており、誤記が判断を左右した可能性は無いと考える。また、他の書類では全て田んぼと記載されている。


大塚委員)手続き上の間違いが良いわけではないが、田んぼと畑の価値の違いについては、私の受け止め方は陳情者とは違う。
東村山市には「緑の保護と育成に関する条例」があり、その20条には「市長は、優良な農地については、この条例の趣旨に適合する自然の一部としてその保全、育成のための施策を講ずるものとする」とある。都市マスタープランにも農地保全は謳われており、それらとの整合性はどう考えているのか?

緑と環境課長)当該地は、「諏訪町土地区画整理事業(昭和61年7月に事業終了し、組合解散)」の対象地であり、現況は田んぼや畑だが、将来は宅地化することを前提に整理がされたものととらえている。北山公園の線路をはさんで向こう側にあたるが、市としての買取りはしないと当時判断している。
市としては、条例に基づいた「保護区域」をまず決めて、保全を進めている。緑の基金の残高は少ないが、有効に利用していきたい。残念ながら、買取りの申し出に全て応えることはできない状況。


大塚委員)陳情内容について事実確認をした。現地は事業が進められており、動きが止められているということはない。請願同様に陳情も審査することにしたことはよかったと思うが、よしんば、この委員会で採択ということになっても、復元の可能性と今後のスケジュールがどうなるのかが見えない。今後の方策を考えるために伺いたいが、買い戻すとした場合の価格はおおよそいくらなのか?また、事業をいったんとめる努力はされているのか?

佐藤)所管に聞いて答えられることではないと判断する。扱いについては後ほどの協議の中でお願いしたい。

大塚委員)価格は判断するのに重要な要素。5,000万なのか5億なのかもわからないので。
市長の姿勢についても確認したい。

佐藤)委員長としても確認したいが、陳情書には「渡部市長は、東京都に相談し、この田んぼの保全について検討したいとしていますが、議会もこの件で推進の決議を上げてほしいと話しています」とあるが、陳情者が市長に会ったとする際に、所管は立ち会っていなかったのか?

都市環境部長)請願者が5月に見えたときには、私と所管課長が立ち会った。しかしその時にそのような話があったとは記憶していない。

佐藤)請願者が市長を訪ねたことが他にもあるのかもしれないし、所管に答弁を求めても正確なところはわからないので、この取扱いについては、後ほど相談をさせてほしい。

大塚委員)請願者の資料によれば「都は保全のためのメニューを検討してもいい」としている、と読めるが、都の姿勢は本当にそうなのか?
また、「緑化審議会」や「緑の基本計画を実現する市民会議」、「緑の協議会」等、みどり関連の団体への情報提供はどうだったのか?

緑と環境課長)緑化審も緑の市民会議も、保護地域に対する問題については必ず話をしている。今回のようなケースについては、それらのアミカケがされていない土地であり、個人の財産の問題もあって、情報提供は好ましくないとしてこれまで進めてきている。

大塚委員)タテワリ行政の中に横たわる問題だと考えるが、相続に関する手続きには一定の期限がある中で、連動する仕組みを作ることについては可能性があると考えるか?

都市計画課長)都市農地というものは、新鮮なものが生産者の顔が見える形で届けられること等の良さがあることは十分承知しているし、ヒートアイランド現象の緩和等からも残存する農地を計画的に保全することは重要であり、生産緑地法のそもそもの趣旨でもある。
一方で、公共用地としての確保となると、地権者が相続税や管理の問題から手放さざるを得ない状況にストップをかけられないことも事実。
現在、都市農業を重視する38の自治体で新たに組織を作り、国に対して相続税の緩和等を強く働きかけているが、今回のような突発的な案件については、都市計画施設として扱えるかどうか、という点で見るしかない。都市計画のアミカケがしてあるところを審議するのだが、現状はそれさえも難しさを抱えている。



保延委員)数少ない最後の水田を守りたい、という気持ちはわかる。そういう思いは市長にもあっただろうし、ここにいる委員も多くの議員もそうだろう。財政的に買取りは厳しいと判断し、人手に渡った中では難しいとは思うが、できれば守りたいし、何か工夫ができないものかと思う。みんなで検討することが必要だと考える。
先ほど指摘のあった、田んぼと畑の誤記、という問題だが、かなり大きな点ではないのか?ちょっと間違った、で済むのか?と思う。
田んぼのことについて決定した書類なのだから、決定的なところで間違ったということではないのか?決定が左右されるような問題ではないのか?

都市計画課長)間違えたことは確かなのだが、その書類は目次的なものであり、申出書に添付されている登記簿謄本や公図等で判断されるものであり、決定を左右するようなものではないと考えている。

保延委員)問題は無いというが、間違えた、で済むことなのか?

都市計画課長)登記簿謄本の写しが肝心要の重要書類であり、間違いが判断に影響するものではない。ご理解いただきたい。

保延委員)田んぼと書かれた書類と畑と書かれた書類があったのだから、どちらが本当なのか、ということが議論にならなかったのはなぜか、という疑問が残る。


山川委員)私自身が関わったこともある田んぼで、貴重な田んぼであったことはよく承知している。しかし土地所有者の方は、相続税を期限までに納めなければならず、どこかを手放さざるを得ない、切羽詰った状態にあった。
緑の保全、安全な食物の供給という意味でも、農地保全を推進してきた立場だが、生産緑地のあり方を含め、農地制度全体で考えることであり、市議会で決められることではないと思う。
所有者の方が断腸の思いでいたことを知ってほしいし、既に宅地として売られていることを考えると、難しい。
いったんあのようになった土地を田んぼに戻すには、50年かかるという話も聞くので、以前のように豊かな田んぼに戻すことは難しいと考える。


北久保委員)意見です。この件については、必要な手続きは全てクリアしていると理解する。
その上で、陳情をこのような形で委員会で審査することは異例だと思うが、残された両側の二つの田んぼを含め、紺との見通しを検討できたらよいのではないかと思う。
相続が起きてからドタバタするのではなく、今から検討をしてほしい。アミカケがされていないところを公有地化する道について、私たちも含めて検討をする必要があると考えている。



以上で質疑、意見が出尽くしたので、いったん休憩を宣告して、今後の進め方について協議をさせてもらいました。
今までの東村山市議会の委員会運営の多くは、この段階で「保留=継続審査」を確認して閉会し、傍聴者には退席していただき、その後に非公開の形で進め方を話し合ってきました。
しかし、それでは傍聴者からは何もわからずに、かえって不信感を増すだけだと考えましたので、全て見える場で委員間の相談をしたものです。

今回の議論を整理する中から、委員長として3つの提案をさせてもらいました。

1.渡部市長に直接確認しなければ正しい判断ができないことが何点かあると思われるので、市長に次回の委員会への出席を求めたい。

2.陳情文や陳情者から各委員に配布された資料からだけでは正しい判断ができない点があると思われるので、陳情者本人を次回の委員会に呼びたい。
また、当該地を買取るとした場合に必要な金額については、正規の手続きに則って事業を進めている民間事業者を呼んで伺うことには難しい面があるので、陳情者に対して、どのように試算し、資金計画をどのように考えているのか含めて伺うことにしたい。

※これが請願であれば、紹介議員をまず呼ぶというのが東村山市議会のルールですが、陳情には紹介議員がいないのでご本人を、と考えました。陳情者本人に、というのは、おそらく東村山市議会ではこれまでほぼ例の無かったこと(無いほうがおかしいのですが)だろうと思いますが、きちんと理解するためには不可欠だと判断しました。

3.通常であれば1か月後くらいに予定する次回の委員会ですが、造成、宅地化が日々進んでいる現実があるので、できるだけ早期に委員会としての結論を出すべきと考えること。


特段の異論も無く4人の委員の同意が取れましたので、再開して以上のことを諮り、異議なしという確認を取らせてもらい、今回は「保留=継続審査」とすることを諮り、挙手全員でそのように決めました。

この後、閉会として研究調査会という場に移して、都市環境部、資源循環部それぞれから報告事項が数点ありました。長くなったので、これについては(その2)でお伝えします。

尚、次回の委員会は7月28日(火)午後を軸に、出席を求める市長との調整も含めて、週明けに決定する予定です。




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【2009/07/19 11:47】 | 変えよう!議会
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諏訪町の田んぼの保全を求める陳情」が6月議会最終日に付託されたので、明日10時から環境建設委員会を開催します。
今週は明日しか6名の委員の都合がつく日がなく、また保延議員が午後に「多摩六都科学館組合」の会議が入っているために、午前中だけの開会となります。




明日は付託後初めての委員会なので、通常は、まず陳情文の読み上げを事務局が行い、各委員から疑問点、確認したいことなどが出され、所管で答えられる範囲のことは答えてもらい、それ以上のことについては次回までに確認をしておいてもらったり、必要な資料を求めた上で、継続審査(保留)となります。
しかし今回は、刻一刻と現地の造成工事が進んでいることもありますので、可能な限り早い段階で委員会としての結論は出すべきだろうと考えています。
現段階ではっきりしている経過については、環境建設委員会の所管ではない市民部産業振興課の農業委員会が所管した点についても、一定程度整理して説明できるようにしておいてほしい旨、都市環境部の所管には先日求めてあります。
ですので、陳情文朗読後、行政が関係した部分の経過についての説明を所管から受け、その上で各委員からの質疑や意見という流れになりそうです。

10時から、委員間で進め方について若干の確認をした上で開会となりますので、傍聴が許可されるまでには少し時間がかかるかもしれません。

陳情代表者の方には、陳情が委員会に付託されることが決まった6月議会最終日に直接お目にかかり、陳情付託を決めた議会運営委員会の全委員(民主党、草の根以外の会派が所属)が、「埋め立てられ造成工事が進められている2枚の田んぼを買い戻して田んぼに」ということについては「極めて難しい」という認識であることを正確にお伝えしました。
その上で、前例がないながらも今回の付託を決めた理由は、「緑の保護と育成の条例(昭和48年)」をはじめ、緑や農地の保全について格段の思いとメッセージを発してきた東村山ですが、これまでも既に年々多くの農地が消えている現実があるわけで、良好な農地を保全するための新たな仕組みや実効的なルールが考えられないのかどうか、議会として一度議論することは必要ではないのか、という委員の総意からでした。

各委員が、陳情者の方の意見、説得に「その通りだ」となれば陳情は採択されるでしょうし、理解されずにそのような結論に届かなければ、採択されないことになるでしょう。

尚、いつ、どのような結論に委員会として到達するかは議論を進めてみないとわかりませんが、いずれにしても委員会としての結論が議会全体のもとして効力をもつようになるのは、一番早くても9月議会初日(8月27日)の本会議の場で、委員長報告後に行われる全議員による採決を受けて、ということになります。


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【2009/07/16 23:13】 | 未分類
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例年より少し早く梅雨が明けたようです。

都議選では山が大きく動きました。

私自身は、以前から親交のある星裕子さん(無所属・民主、ネット、社民ほか推薦)応援のため、昭島市選挙区でお手伝いをさせていただきましたが、最終盤の反響の大きさには驚愕の思いでした。
この時代に一人勝ちとも言われる財政を抱えながら、トップダウンの暴走を続けてきた石原都政に、今回の選挙結果を受けて厳しいチェックが入ることを期待しています。

そして、都政がもっともっと生活に密着したことに財政を振り向けることや、市町村のことを真剣に考える転換点になってほしいと思っています。
特に、教育に対する度を越した介入、圧政と言っても過言ではない状況が、一日も早く正常化されることを、私は望んでいます。

市議会で仕事をするようになって痛感していることの一つは、都政の重みと都議会の持っている力です。
私たち市議会議員に寄せられる声のかなりの部分は、都が担っている(握っている)事業、業務に対する苦情・苦言であり、市レベルでは如何ともしがたいものがあります。
そういう意味で、東村山、東大和、武蔵村山の3市からなる北多摩1区では、高い課題意識と丹念に調査する姿勢を貫いて都議会議員としての活動を続けている佐藤広典さん(民主)が多くの支持を集めて2期目をスタートされたことを大変うれしく、心強く思っていますし、巨額の予算を抱える都政の正常化めざして頑張っていただきたいと思っています。


そして一昨日、ようやく衆議院の解散が決まりました。
私自身は特定の政党支持者ではありませんが、長く続いてきた官僚支配と言う名のこの国のパンドラの箱を開け、いったいぜんたい本当はどうなっているのかを白日の下に晒すためには、いったん選手交代をしてもらうしかない、とずっと考えてきましたので、自分ができることに全力を注ぐつもりでいます。

いろいろな意味で大変暑い夏になりそうです



尚、総選挙の投開票日がほぼ決まったことを受けて、今日午後に急遽開かれた議会運営委員会において、9月議会の予定に若干の変更が生じました。
会期は、8月27日から9月29日までで変わりはありませんが。8月31日(月)に予定されていた代表質問が、翌9月1日(火)となりました。




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【2009/07/15 22:59】 | 未分類
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言わずと知れた東京都議会議員選挙。
明日(12・日)が投票日です。

私は今、国政の縮図そのままに一騎打ちとなっている選挙区で、信頼する先輩が懸命に闘っているので、自分のできることを精いっぱいしています。

1票を持たない子どもたちのためにも、投票所に足を運んでください。
あきらめたい気持ちもわかる。
でも、それでも、選挙に行っていただきたい。

そう訴えながら。





【2009/07/11 00:16】 | 未分類
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