無所属の東村山市議会議員・佐藤まさたかです。市議としての活動、考え、こぼれ話、余談、雑感…。実感ある発信を続けていきたいと思っています。
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昨日の臨時議会。
就任したばかりの金子副市長を委員長とした「公金横領事件再発防止委員会」による事件の詳細報告と、大会派から順に続いた質疑に対する市の答弁を聞きながら、ずっと釈然としない思いが渦巻いていました。

報告書にはこうあります。


今回の事件は、公金の横領という犯罪行為を行った主任の公務員倫理の欠如や反社会性が最大の要因である。
しかしながら、事件発生を未然に防止あるいは早期に発見できなかった組織にも大きな問題がある。




市民課主任による横領事件の行政報告と、それに伴う市長と収入役の給与カット条例について、質疑、討論を夕方5時まで行いました。
とはいえ、給与特例条例に入ったのは4時半ですから、ほとんどの時間を行政報告とそれに対する質疑、意見にあてたことになります。

前日の夕方になって配布された調査報告書や各会派の質疑で明らかになった主な事実は次の通りです。

・犯行の手口
横領をはたらいた117日間の大半は、午前11時台と午後1時台に、レジから現金を抜き取るために、レジの「戻キー」を操作して、集金金額の辻褄合わせのために架空のマイナス金額を発生させ、レジから現金を抜き取っていた。
※1通1通で架空の返金処理を行っていたのではなく、『 戻キー + ×20(通) + 戸籍抄本 ⇒ マイナス9,000円 』というように、何通分かをまとめて抜き取っていた。しかし、返金処理の部分がレジのジャーナルに巻き込まれるために誰もチェックしていなかった、という極めて原始的な手口。それを7か月間も把握することができなかったチェック体制であったことが答弁からよくわかりました。 

・横領した時期
昨年6月1日から12月17日の間の117日間。

・横領額の内訳(合計額 754万4,550円)
19年6月 65万1,500円 /7月 115万7,550円/8月 149万2,500円/9月 78万150円/10月 149万6,550円/11月 118万9,650円/12月 77万6,850円/

・最小額の日… 6月 1日 18,000円(19万6,550円のうち)/最大額の日…10月26日 93,750円(19万2,650円のうち)

・横領したお金は、3年ほど前にお店で出会ったフィリピン人女性に送金したり、時には訪ねて渡していた。親のけが、本人や家族の病気、本人誘拐等々を理由に現金を無心されていた。途中から騙されていると感じていた。サラ金に6社500万円の借金がある。

・疑いが発生した12月から内部調査を重ね、犯行を確信したのは1月7日。

・本人聴取は1月9日と16日。9日に犯行を認めた後は家まで送り届け、両親に対して身柄をしっかり保護しておくよう伝えた。

・1月16日に本人から全額が弁済された。

・1月21日に東村山署に告発した。

・2月1日付けで懲戒免職とした。

・2月8日に損害賠償の有無と金額の決定について監査委員に依頼。法定利息を算定して弁済させることになる。



今回の事件を受けて市民からどんな声が寄せられたのか?という質疑に対して総務部長からは

市役所が市民から高い評価を受けるようになってきた中で…残念だ、という反応があった、という趣旨の答弁がありました。
また同部長から、
我々としてはすべき努力は続けてきたが、結果としてこのような事件が…という発言が何度かありました。

いずれも大いに疑問を抱く発言でした。

確かに市民から預かった税金をくすねるような行為が許されるはずはありません。
出来心さえ起きないようにしたい、と市長は答弁していました。そうでしょう。

でも、今回の経過を知れば知るほど、金の工面に追われていた男性職員が、いとも容易な方法で目の前の現金を抜き取れるようになっていた状態、毎日毎日大胆にもレジから数千円ずつ抜き取っていたのに周囲のだれもが気づかなかった、と繰り返し報告されたことが、どうしても合点がいかないのです。


組織的な甘さは認めるが、あるまじき行為に走った職員の反社会性が最大の要因だ、と結論づけているわけです。

確かにそうなんだけれど、本当にそうなのでしょうか?


市長の給与を30%3か月、収入役は20%3か月削るとする条例については、私はその内容において妥当と判断し、手を挙げました。

しかし、再発防止策に期限が切ってないことには大いに不満です。
平成8年に発生した公民館職員による1,300万円の公金横領事件の際にまとめられた「綱紀粛正委員会報告」にも、何をするか、は立派に書いてありますが、いつまでにするのか、どうやってやるのか、定期的な報告はどうするのか、といった記述が全くありませんでした。
それとどう違うのでしょう…。

再発防止策の中に、公益通報制度、いわゆる内部告発制度についてふれられていますが、最後の最後、⑬として
公益通報制度の有効性の検討と表記されています。
「有効性の検討」って、何?この報告書に記す日本語として、意味がわかりません。
島田議員が「いつまでに行うのか?」と問うても「研究している段階」「できるだけ早く」と答えるだけ。

今回の発覚以前に、本当に誰も勘付いてはいなかったのでしょうか?
奥谷議員は「7か月もの間、周囲に全く気づきがなかったとは考えられない」と語気を強めていましたが、全く同感です。
恐らくサラ金でも事足りず、恐る恐る初めて公金18,000円に手をつけたのが昨年6月1日。…ばれない。
徐々にその額は増え、最大額を記録した10月は、前年同月より159万500円も入金が少なく、大勢の人の目にふれるカウンターのレジから、入金分の30%余りを抜き取っているのです。
でも誰一人として気づかなかった?
そうかもしれないし、そうでないかもしれない。

犯罪に走るかは知らないかは本人のモラルです。
しかし、少しでも早く予兆をつかみ、対処することができなかったのはなぜなのか?
「結果として」という表現をあえて使った人事行政のトップの真意はどこにあるのか?

島田議員の「根底にある市役所の体質をどう考えるか?」という厳しい質疑に対し
市長は「市役所の体質に何らかの問題があるのではないかと考えざるを得ない。開かれた、風通しの良い市役所にしていかないといけない。」と答えました。
その通りだと思います。
つまり、風通しを悪くしている要因がある、ということです。
特定できているのでしょうか?
幹部職員は本気になって特定するつもりがあるのでしょうか?

閉会後、ずっと気になっています。
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市民課主任による横領事件の行政報告と、それに伴う市長と収入役の給与カット条例について、質疑、討論を夕方5時まで行いました。
とはいえ、給与特例条例に入ったのは4時半ですから、ほとんどの時間を行政報告とそれに対する質疑、意見にあてたことになります。

前日の夕方になって配布された調査報告書や各会派の質疑で明らかになった主な事実は次の通りです。

・犯行の手口
横領をはたらいた117日間の大半は、午前11時台と午後1時台に、レジから現金を抜き取るために、レジの「戻キー」を操作して、集金金額の辻褄合わせのために架空のマイナス金額を発生させ、レジから現金を抜き取っていた。
※1通1通で架空の返金処理を行っていたのではなく、『 戻キー + ×20(通) + 戸籍抄本 ⇒ マイナス9,000円 』というように、何通分かをまとめて抜き取っていた。しかし、返金処理の部分がレジのジャーナルに巻き込まれるために誰もチェックしていなかった、という極めて原始的な手口。それを7か月間も把握することができなかったチェック体制であったことが答弁からよくわかりました。 

・横領した時期
昨年6月1日から12月17日の間の117日間。

・横領額の内訳(合計額 754万4,550円)
19年6月 65万1,500円 /7月 115万7,550円/8月 149万2,500円/9月 78万150円/10月 149万6,550円/11月 118万9,650円/12月 77万6,850円/

・最小額の日… 6月 1日 18,000円(19万6,550円のうち)/最大額の日…10月26日 93,750円(19万2,650円のうち)

・横領したお金は、3年ほど前にお店で出会ったフィリピン人女性に送金したり、時には訪ねて渡していた。親のけが、本人や家族の病気、本人誘拐等々を理由に現金を無心されていた。途中から騙されていると感じていた。サラ金に6社500万円の借金がある。

・疑いが発生した12月から内部調査を重ね、犯行を確信したのは1月7日。

・本人聴取は1月9日と16日。9日に犯行を認めた後は家まで送り届け、両親に対して身柄をしっかり保護しておくよう伝えた。

・1月16日に本人から全額が弁済された。

・1月21日に東村山署に告発した。

・2月1日付けで懲戒免職とした。

・2月8日に損害賠償の有無と金額の決定について監査委員に依頼。法定利息を算定して弁済させることになる。



今回の事件を受けて市民からどんな声が寄せられたのか?という質疑に対して総務部長からは

市役所が市民から高い評価を受けるようになってきた中で…残念だ、という反応があった、という趣旨の答弁がありました。
また同部長から、
我々としてはすべき努力は続けてきたが、結果としてこのような事件が…という発言が何度かありました。

いずれも大いに疑問を抱く発言でした。

確かに市民から預かった税金をくすねるような行為が許されるはずはありません。
出来心さえ起きないようにしたい、と市長は答弁していました。そうでしょう。

でも、今回の経過を知れば知るほど、金の工面に追われていた男性職員が、いとも容易な方法で目の前の現金を抜き取れるようになっていた状態、毎日毎日大胆にもレジから数千円ずつ抜き取っていたのに周囲のだれもが気づかなかった、と繰り返し報告されたことが、どうしても合点がいかないのです。


組織的な甘さは認めるが、あるまじき行為に走った職員の反社会性が最大の要因だ、と結論づけているわけです。

確かにそうなんだけれど、本当にそうなのでしょうか?


市長の給与を30%3か月、収入役は20%3か月削るとする条例については、私はその内容において妥当と判断し、手を挙げました。

しかし、再発防止策に期限が切ってないことには大いに不満です。
平成8年に発生した公民館職員による1,300万円の公金横領事件の際にまとめられた「綱紀粛正委員会報告」にも、何をするか、は立派に書いてありますが、いつまでにするのか、どうやってやるのか、定期的な報告はどうするのか、といった記述が全くありませんでした。
それとどう違うのでしょう…。

再発防止策の中に、公益通報制度、いわゆる内部告発制度についてふれられていますが、最後の最後、⑬として
公益通報制度の有効性の検討と表記されています。
「有効性の検討」って、何?この報告書に記す日本語として、意味がわかりません。
島田議員が「いつまでに行うのか?」と問うても「研究している段階」「できるだけ早く」と答えるだけ。

今回の発覚以前に、本当に誰も勘付いてはいなかったのでしょうか?
奥谷議員は「7か月もの間、周囲に全く気づきがなかったとは考えられない」と語気を強めていましたが、全く同感です。
恐らくサラ金でも事足りず、恐る恐る初めて公金18,000円に手をつけたのが昨年6月1日。…ばれない。
徐々にその額は増え、最大額を記録した10月は、前年同月より159万500円も入金が少なく、大勢の人の目にふれるカウンターのレジから、入金分の30%余りを抜き取っているのです。
でも誰一人として気づかなかった?
そうかもしれないし、そうでないかもしれない。

犯罪に走るかは知らないかは本人のモラルです。
しかし、少しでも早く予兆をつかみ、対処することができなかったのはなぜなのか?
「結果として」という表現をあえて使った人事行政のトップの真意はどこにあるのか?

島田議員の「根底にある市役所の体質をどう考えるか?」という厳しい質疑に対し
市長は「市役所の体質に何らかの問題があるのではないかと考えざるを得ない。開かれた、風通しの良い市役所にしていかないといけない。」と答えました。
その通りだと思います。
つまり、風通しを悪くしている要因がある、ということです。
特定できているのでしょうか?
幹部職員は本気になって特定するつもりがあるのでしょうか?

閉会後、ずっと気になっています。
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【2008/02/14 23:57】 | 変えなきゃ!市役所
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思考停止
くるみ
初めての本会議傍聴。

役所は『すべき努力』というよりも通常の業務さえしていないのではないか。そもそも市民課の手数料を値上げしたのだから、その実効性があったのかどうか少なくとも前年同月比を常に確認していれば1、2ヶ月で気づいたはず。
住民票の手数料は、市が努力すれば増収につながる分野ではないが、財政難を理由に値上げしたのだから、値上げの効果を確認するのは市民部、収入役、市長の当然の通常業務の範囲であるはず。

内部通告制度、研修、明るい職場作りなど、誰でも思いつく対策を行政は挙げていたが、本来やらなければいけない仕事を確認しないで、様々な対策を講じても、時間と費用の無駄遣い。

横領職員の反社会性は当然だが、行政全体の日常業務の怠慢、思考能力の停止ではないか。役所内部の人間だけで作る再発防止委員会には、なんら期待することはできない。

また、『気づかなかった』のではなくて、『気づきたくなかった』、『気づかないようにしていた』、『かかわりたくない』、『面倒くさい』、『わずらわしい』、『関係ない』、『そんなはずない』、『放っておけ』というのが本音のところだろう。

市役所1階だけではなくて、市内のあらゆる公的施設が同じような状態かと思われる。公金を扱う部署にとどまらない。



Re:思考停止
佐藤まさたか
くるみさん コメントありがとうございます。

長い長い本会議傍聴、お疲れ様でした&ありがとうございました。

ご指摘の通りだと思います。

反省の姿勢は見せつつも、本人の人間性の問題にして終わりたいという幹部職員が何人もいるんじゃないでしょうか。

今回の報告書のダイジェスト版を作って全職員に配布する、とか言ってましたよね。
研修を徹底するとも言っていた。
やらないよりはやったほうがいいでしょうが、そういう問題じゃないだろ?というのが聞いたおられた方たちの率直な感じじゃないんでしょうか。

「結果として」犯罪が起きたのだったら、その結果にこそ責任持つのが幹部職員のはずなんですが…。
俺達はこんなに頑張ったのに一人の不心得者のせいで台無しだ、って話じゃないと思ってます、私は。

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この記事へのコメント
思考停止
初めての本会議傍聴。

役所は『すべき努力』というよりも通常の業務さえしていないのではないか。そもそも市民課の手数料を値上げしたのだから、その実効性があったのかどうか少なくとも前年同月比を常に確認していれば1、2ヶ月で気づいたはず。
住民票の手数料は、市が努力すれば増収につながる分野ではないが、財政難を理由に値上げしたのだから、値上げの効果を確認するのは市民部、収入役、市長の当然の通常業務の範囲であるはず。

内部通告制度、研修、明るい職場作りなど、誰でも思いつく対策を行政は挙げていたが、本来やらなければいけない仕事を確認しないで、様々な対策を講じても、時間と費用の無駄遣い。

横領職員の反社会性は当然だが、行政全体の日常業務の怠慢、思考能力の停止ではないか。役所内部の人間だけで作る再発防止委員会には、なんら期待することはできない。

また、『気づかなかった』のではなくて、『気づきたくなかった』、『気づかないようにしていた』、『かかわりたくない』、『面倒くさい』、『わずらわしい』、『関係ない』、『そんなはずない』、『放っておけ』というのが本音のところだろう。

市役所1階だけではなくて、市内のあらゆる公的施設が同じような状態かと思われる。公金を扱う部署にとどまらない。

2008/02/15(Fri) 10:31 | URL  | くるみ #-[ 編集]
Re:思考停止
くるみさん コメントありがとうございます。

長い長い本会議傍聴、お疲れ様でした&ありがとうございました。

ご指摘の通りだと思います。

反省の姿勢は見せつつも、本人の人間性の問題にして終わりたいという幹部職員が何人もいるんじゃないでしょうか。

今回の報告書のダイジェスト版を作って全職員に配布する、とか言ってましたよね。
研修を徹底するとも言っていた。
やらないよりはやったほうがいいでしょうが、そういう問題じゃないだろ?というのが聞いたおられた方たちの率直な感じじゃないんでしょうか。

「結果として」犯罪が起きたのだったら、その結果にこそ責任持つのが幹部職員のはずなんですが…。
俺達はこんなに頑張ったのに一人の不心得者のせいで台無しだ、って話じゃないと思ってます、私は。
2008/02/15(Fri) 23:19 | URL  | 佐藤まさたか #-[ 編集]
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