無所属の東村山市議会議員・佐藤まさたかです。市議としての活動、考え、こぼれ話、余談、雑感…。実感ある発信を続けていきたいと思っています。
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初日は明治大学駿河台校舎で

廣瀬克哉法政大学教授のお話と、中邨章明治大学教授による基調講演からスタートした二日間で計10時間超の座学。

一度お話を伺いたいと念願していた北海道栗山町議会の橋場利勝議長さんや、同じくこの春まで同議会事務局長を務めておられた中尾修さん東京財団研究員)の明快なメッセージに直接ふれられたことや、こちらもかねてから機会を探していた岐阜県多治見市の「健全な財政に関する条例」について、策定を担当された福田康仁さん(多治見市政策開発室)のお話をじかに聞けたことは大きな収穫でした。
また、栗山町とともに議会改革をリードしてきた三重県議会の三谷哲央議長や、廣瀬先生が「議会基本条例制定を最も活用している議会」としてイチ押しの会津若松市議会広報委員会の松崎新委員長の報告も、トップランナーならではの高い理念と強い思いのこもったもので、大変勉強になりましたし、意を強くすることができました。

廣瀬克哉法政大学教授

橋場栗山町議長、三谷三重県議会議長、松崎会津若松市議会広報委員長によるセッション

長野基さんによる全国の議会の調査結果報告



初日の第3部は、市民からの議会改革チャレンジ事例として、川崎市議会を語る会の吉井俊夫さんローカルガバナンス研究所の木原勝彬さんの実践報告。
吉井さんとは、昨秋のまちだ市民情報センターでご一緒させていただいて以来、メールニュースをやりとさせていただいていますが、議会基本条例制定の過程を非公開で行った川崎市議会の不見識ぶりを追及されてきた姿勢と、その視点の鋭さに教わるところ大です。
また初めてお会いした木原さんの、奈良における活動の多彩で丹念な積み上げと、ローカルガバナンスを通じた市民社会実現への熱い思いにも、大変驚きました。

報告をする吉井俊夫さん


2日目の昨日は会場を法政大学市ヶ谷校舎に移し、分科会形式で行われました。

私は第2分科会「財政・予算決算改革」に参加しましたが、多治見市、会津若松市議会、徳島県小松島市議会の実践から、議会として、予算・決算にどう向き合うべきなのかを学ぶとともに、どういうツールを整備すべきなのか、真実を見極めるために何に手をつけるべきなのか、といったことのヒントをだいぶいただいたような気がします。

多治見市の福田さんからは、一般的には10年とされている総合計画のスパンを首長の任期と合わせて8年とした(2期として)考え方や経過、「総合計画を財政フレームでしばってしまう」という財政条例の趣旨などについて説明がありましたが、理念は明快で、さすが多治見市、と思わず唸りました。

会津若松市議会事務局の原さんからは、議会活動の一環として議会事務局として市財政分析を丹念に行っている理由や分析方法、これからの展開などについてのお話で、事務局機能の充実がいかに議会全体、そして市民にとって大切なことかということを改めて痛感させられました。

また、議会基本条例をてこに、議会として行政の事務事業評価に関与し、予算反映、政策形成をコントロールしていく仕組みを確立しつつある小松島市議会の報告(池脇彰議員)は、もちろん私自身、そして参加した多くの地方議員に大きなインパクトを与えたのではないかと思います。

第2分科会「財政・予算決算改革」

最終セッションの「議会が変われば、自治体が変わる」では、中尾修さん(東京財団研究員・前栗山町議会事務局長)がこう口火を切りました。
「基調講演の中邨先生の話(二元代表制などというのはウソだ。議員に権限など無い等々)にブーイングもせずに黙って聞いている議員の皆さんは、それでいいということなのか?日本の公務員は世界一優秀だというが、公務員は組織に忠実すぎるから提案が硬直化する。それを市民の目線で変えていけるのが議員ではないのか。議員がチェック役に徹すればいいと言うなら、監査委員を100人にした方がいい」。
その後のお話も全国の議会改革の先頭を走ってこられた実感に満ちた力強いものでした。
「橋場議長は、最初から首長と議会は五分と五分だと一歩もぶれなかった。だから議会改革をここまで進めてこられた」
「合併問題のときも、それまで議会報告会を重ねてきたことで、議員と市民の間に民主的な回路がつくられていた。だから賛否の糾弾合戦のようにはならなかった」
「議会事務局は議員をよく見ている。事務局と議員のタッグマッチが完成していますか?どうせ市長部局の一員だ、などと言わずに、信頼関係を構築していけば、事務局が議会チームの一員として認められていると感じれば、事務局は大きな力になるはず」
「議員はかなりの仕事をしていると思っている。それが市民から見えるような努力が足りない。議会報告会は大きな力になる」等々。

中尾さんは現在、福嶋前我孫子市長や木下前佐賀市長らとともに、全国で70市町村に迫りつつある議会基本条例の総点検作業を始めているそうです。にせものがある、という思いから。

明快なメッセージが伝わってきた中尾さんのお話


条例の検討にすら入っていない東村山市議会から見れば、隔世の感もありますが、いやいや、土壌は変わりつつあるし、可能性は次第に大きくなってきていると思っています。

「徹底した情報の公開と住民参加」を根幹にすえて作られた栗山町の議会基本条例。今ではあまりにも有名で、東村山市議会議会運営委員会も19年度に視察にお邪魔しています(翌年には当時No.2と言われた伊賀市議会にも行ってます)。
私はメンバーではなかったのでいずれも参加できませんでしたが、これで当時もメンバーであった大きな会派の人たちとほぼ同じ認識を共有できるはずです。
今回ともに参加した大塚恵美子議員とよく相談し、薄井議員も巻き込んで、会派としての議会基本条例制定に向けたスタートラインにつくことを提案していこうと思います。
何と言ったって委員会として公費で視察に行ったですから、時間がかかったとしてもその成果を形にしなければなりませんし、きっと他の会派もそう思っているはずですから。


そして今回も、10時間の勉強と同じくらい、いえそれ以上に元気をもらえたのは、人との出会い、つながりでした。
2月に単身突然お邪魔した会津若松市議会からは、10人の議員さんと事務局の方が3名いらっしゃり、またたくさんの話をさせていただくことができました。本当に感謝です。
初日の交流会では、千葉県下の女性議員の皆さん(広瀬明子浦安市議河野節子香取市議中村ようこ習志野市議)や宮城県柴田町の女性市議2人(白内恵美子町議平間奈緒美町議)、埼玉県の若い若い男性議員(大熊和浩熊谷市議井上航和光市議)たちと知り合いました。
散会後には、会津若松市議会事務局の井島さんに図々しくも便乗して御茶ノ水の駅前のビアホールトークへ。廣瀬先生や月刊ガバナンス編集部の方たち、札幌市の職員の方、旭川市議会事務局の方、そして木原さん(前出)らと終電間際まで話をさせていただくことができました。


このような充実の企画にあたってくださった「変えなきゃ!議会 自治体議会改革フォーラム」事務局の皆さんに感謝です。

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初日の第3部は、市民からの議会改革チャレンジ事例として、川崎市議会を語る会の吉井俊夫さんローカルガバナンス研究所の木原勝彬さんの実践報告。
吉井さんとは、昨秋のまちだ市民情報センターでご一緒させていただいて以来、メールニュースをやりとさせていただいていますが、議会基本条例制定の過程を非公開で行った川崎市議会の不見識ぶりを追及されてきた姿勢と、その視点の鋭さに教わるところ大です。
また初めてお会いした木原さんの、奈良における活動の多彩で丹念な積み上げと、ローカルガバナンスを通じた市民社会実現への熱い思いにも、大変驚きました。

報告をする吉井俊夫さん


2日目の昨日は会場を法政大学市ヶ谷校舎に移し、分科会形式で行われました。

私は第2分科会「財政・予算決算改革」に参加しましたが、多治見市、会津若松市議会、徳島県小松島市議会の実践から、議会として、予算・決算にどう向き合うべきなのかを学ぶとともに、どういうツールを整備すべきなのか、真実を見極めるために何に手をつけるべきなのか、といったことのヒントをだいぶいただいたような気がします。

多治見市の福田さんからは、一般的には10年とされている総合計画のスパンを首長の任期と合わせて8年とした(2期として)考え方や経過、「総合計画を財政フレームでしばってしまう」という財政条例の趣旨などについて説明がありましたが、理念は明快で、さすが多治見市、と思わず唸りました。

会津若松市議会事務局の原さんからは、議会活動の一環として議会事務局として市財政分析を丹念に行っている理由や分析方法、これからの展開などについてのお話で、事務局機能の充実がいかに議会全体、そして市民にとって大切なことかということを改めて痛感させられました。

また、議会基本条例をてこに、議会として行政の事務事業評価に関与し、予算反映、政策形成をコントロールしていく仕組みを確立しつつある小松島市議会の報告(池脇彰議員)は、もちろん私自身、そして参加した多くの地方議員に大きなインパクトを与えたのではないかと思います。

第2分科会「財政・予算決算改革」

最終セッションの「議会が変われば、自治体が変わる」では、中尾修さん(東京財団研究員・前栗山町議会事務局長)がこう口火を切りました。
「基調講演の中邨先生の話(二元代表制などというのはウソだ。議員に権限など無い等々)にブーイングもせずに黙って聞いている議員の皆さんは、それでいいということなのか?日本の公務員は世界一優秀だというが、公務員は組織に忠実すぎるから提案が硬直化する。それを市民の目線で変えていけるのが議員ではないのか。議員がチェック役に徹すればいいと言うなら、監査委員を100人にした方がいい」。
その後のお話も全国の議会改革の先頭を走ってこられた実感に満ちた力強いものでした。
「橋場議長は、最初から首長と議会は五分と五分だと一歩もぶれなかった。だから議会改革をここまで進めてこられた」
「合併問題のときも、それまで議会報告会を重ねてきたことで、議員と市民の間に民主的な回路がつくられていた。だから賛否の糾弾合戦のようにはならなかった」
「議会事務局は議員をよく見ている。事務局と議員のタッグマッチが完成していますか?どうせ市長部局の一員だ、などと言わずに、信頼関係を構築していけば、事務局が議会チームの一員として認められていると感じれば、事務局は大きな力になるはず」
「議員はかなりの仕事をしていると思っている。それが市民から見えるような努力が足りない。議会報告会は大きな力になる」等々。

中尾さんは現在、福嶋前我孫子市長や木下前佐賀市長らとともに、全国で70市町村に迫りつつある議会基本条例の総点検作業を始めているそうです。にせものがある、という思いから。

明快なメッセージが伝わってきた中尾さんのお話


条例の検討にすら入っていない東村山市議会から見れば、隔世の感もありますが、いやいや、土壌は変わりつつあるし、可能性は次第に大きくなってきていると思っています。

「徹底した情報の公開と住民参加」を根幹にすえて作られた栗山町の議会基本条例。今ではあまりにも有名で、東村山市議会議会運営委員会も19年度に視察にお邪魔しています(翌年には当時No.2と言われた伊賀市議会にも行ってます)。
私はメンバーではなかったのでいずれも参加できませんでしたが、これで当時もメンバーであった大きな会派の人たちとほぼ同じ認識を共有できるはずです。
今回ともに参加した大塚恵美子議員とよく相談し、薄井議員も巻き込んで、会派としての議会基本条例制定に向けたスタートラインにつくことを提案していこうと思います。
何と言ったって委員会として公費で視察に行ったですから、時間がかかったとしてもその成果を形にしなければなりませんし、きっと他の会派もそう思っているはずですから。


そして今回も、10時間の勉強と同じくらい、いえそれ以上に元気をもらえたのは、人との出会い、つながりでした。
2月に単身突然お邪魔した会津若松市議会からは、10人の議員さんと事務局の方が3名いらっしゃり、またたくさんの話をさせていただくことができました。本当に感謝です。
初日の交流会では、千葉県下の女性議員の皆さん(広瀬明子浦安市議河野節子香取市議中村ようこ習志野市議)や宮城県柴田町の女性市議2人(白内恵美子町議平間奈緒美町議)、埼玉県の若い若い男性議員(大熊和浩熊谷市議井上航和光市議)たちと知り合いました。
散会後には、会津若松市議会事務局の井島さんに図々しくも便乗して御茶ノ水の駅前のビアホールトークへ。廣瀬先生や月刊ガバナンス編集部の方たち、札幌市の職員の方、旭川市議会事務局の方、そして木原さん(前出)らと終電間際まで話をさせていただくことができました。


このような充実の企画にあたってくださった「変えなきゃ!議会 自治体議会改革フォーラム」事務局の皆さんに感謝です。

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【2009/07/27 12:45】 | 変えよう!議会
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