無所属の東村山市議会議員・佐藤まさたかです。市議としての活動、考え、こぼれ話、余談、雑感…。実感ある発信を続けていきたいと思っています。
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 9月定例市議会が始まりました。来月29日まで34日間の会期です。主要な日程はコチラでご覧いただけます。

 初日の今日は開会に先立ち、9時10分から会派代表者会議、9時20分からは議会運営委員会が開かれました、
 先週20日(告示日)に議運、一昨日に代表者会議を持っていたので、新たなことは殆どありませんでしたが、議会事務局から一点、報告がありました。

 それは、「代表質問を行う議員が誰なのかが、HPを見てもわからないので改善してほしい」という声が市民の方から寄せられている、というもの。

 確かに、一般質問については通告締切の夕方には項目の一覧が出されるようになっていますが、代表質問者についての記載はこれまでどこにもありませんでした。

 ご指摘を受けてから気付くようでは遅いのですが、言われてみれば…でした。
 今議会では9月1日(火)に、北久保(自民・自治)、駒崎(公明)、田中(共産)、大塚(変えよう!議会)の各議員が立つ予定ですが、一般質問一覧に名前がないと、あたかも今議会は質問に立たないように伝わってしまいます。

 代表者会議(正副議長&4会派代表)で協議を行い、すぐに「代表質問者の氏名を議会HPで掲載する」ということで集約されましたので、明日にはアップされることと思います。

 議会に関心を持っていただいて指摘をいただいたことに感謝ですし、同様の不足や見落としを指摘を受ける前に少しでも迅速に改善していかなければなりません。

 さて、今日は午前中、市長の所信表明が約50分間おこなわれ、その後、7月に審査を行って結論を出した「諏訪町の田んぼの保全を求める陳情」について委員長としての報告に立ちました。
 以下、報告の全文です。(すみません、長いです)

環境建設委員長報告「21陳情1号 諏訪町の田んぼの保全を求める陳情」

 本陳情は、6月議会最終日に環境建設委員会に付託されたものであり、7月17日に第1回目を、同28日に第2回目の審査を行い、委員会としての結論に至りましたので、審査の概要について以下ご報告いたします。

 7月17日の第1回目の審査ですが、30名の傍聴があり、通常の20席では足りないために事務局が急きょ椅子を出して対応しました。
 最初に陳情本文を朗読した後、署名数が1,586名である旨の報告がありました。
 続いて、所管から本件についての以下のような経過説明を受けました。

 昨年11月4日 生産緑地法に基づく買取り申し出を受理。公共用地としての必要性の検討を行った上で、同11月18日に、市としては買取りを行わないことを判断。11月15日には東京都財務局に対して、当該土地に対する買取りの有無を照会し、同月28日付で都としての買取りを行わない旨の回答を12月2日に受理。
 市と都が公共用地として買取りを行わないことを決定したことにより、12月2日に買取り申請者に対してその旨を通知。あわせて所管は、生産緑地法13条の規定に基づき、12月4日付で農業委員会を通じて農業従事希望者への斡旋を依頼。その結果、同月25日に開催された農業委員会全員協議会において、農業従事者の買取り希望者もないことが確認され、翌26日には市に報告。このような経過を辿り、申し出から3か月以内に所有権移転が行われなかったことから、本年2月4日に、生産緑地地区内における行為の制限が解除。その後の農地転用については、本年5月19日に農業委員会が受理し、同22日に転用届出受理通知書が申請者に交付され、同25日開催の農業委員会総会において報告。

 以上のような経過説明後、委員からの質疑、意見に入りました。主なものを報告します。

 まず、歴史的な面も含めて市としてどのような検討を加えたのか、という質疑には、あくまでも現行のルールでは、都市計画上の観点から必要かどうか、ということであり、公園用地や道路拡幅計画などの可能性の有無を検討した、との答えがありました。

 また、この段階で既に宅地としての造成が進行していたことから、所有者の確認や所有者の意向についての質疑や、水田に戻せる可能性、もし買い取るとした場合に要する費用等について問う声もありましたが、所有者名以外は行政として答弁ができる内容ではないと判断しました。
また、財政面では、市の緑地保全基金の19年度末残高が5億3,000万円程度しかなく、北山公園内の田んぼ、多摩湖緑地公有地化への充当を考えると、突発的に発生した今回の件へ対応する余裕は無いと判断した旨の答弁がありました。

 本件手続きを進めるにあたっての書類の中で、田んぼと記載するべきところを畑と記載がされたとある件については、「誤記をしてしまったのは事実であるが、この書類には公図の写しや登記簿謄本の写しといった正式な書類が添付されており、誤記が判断を左右した可能性は無い」とする答弁がありました。

 また、当市の「緑の保護と育成に関する条例」20条に「市長は、優良な農地については、この条例の趣旨に適合する自然の一部としてその保全、育成のための施策を講ずるものとする」とある点や、都市マスタープランにも農地保全が謳われていることとの整合性については、「市としては、条例に基づいた「保護区域」をまず決めて、保全を進めている。緑の基金の残高は少ないが、有効に利用していきたい。残念ながら、買取りの申し出に全て応えることはできない状況」とする答弁がありました。

 「緑化審議会」や「緑の基本計画を実現する市民会議」、「緑の協議会」等、みどり関連の団体への情報提供ができなかったのか、という問いには、「緑化審も緑の市民会議も、保護地域に対する問題については必ず話をしているが、今回のようなケースについては、それらのアミカケがされていない土地であり、個人の財産の問題もあって、情報提供は好ましくないとしてこれまで進めてきている」とする答弁があり、「公共用地としての確保となると、地権者が相続税や管理の問題から手放さざるを得ない状況にストップをかけられないことも事実。現在、都市農地を守るために38の自治体で結集して、国に対して相続税の緩和等を強く働きかけているが、今回のような突発的な案件については、現状では都市計画施設として扱えるかどうか、という点で見るしかない」と答弁がありました。

 この日の審査では、陳情書に「渡部市長は、東京都に相談し、この田んぼの保全について検討したいとしていますが、議会もこの件で推進の決議を上げてほしいと話しています」とある件について、次回に市長の出席を求めることとしました。
 また、陳情者に確認しないと判然としない点が何点かあったのですが、請願と異なり紹介議員が存在しないため、陳情者本人から意見を聴くことが不可欠と委員会として判断をしました。
そしてもう一点、民間の宅地として日々造成が進んでいる現実を踏まえ、次回を可能な限り早い段階で開催することで集約し、この日は保留としました。


 第2回目の審査は7月28日に行いました。この日も、30の傍聴席はいっぱいとなりました。

 開会後すぐに休憩の形をとり、陳情者から意見を述べていただき、それを受けて各委員から陳情者に対する質疑を行いました。この間、約1時間を要しました。
 陳情者からの意見陳述を終えた後、委員会を再開し、委員からの質疑意見に入りました。

 まず、田んぼを残すためにどう努力したのか、という質疑に対して市長は、「努力をしたかといわれると、まだ足りなかったかもしれない。ただ、起案が回って着た昨年の11月段階で、何とかならないものかと考え、試算をしたが、3億円を超えてしまうという金額だった。優先順位としては、公園の網をかぶっているところ、ないし市が緑地指定をしているところについて考えていきたい。農地については残念ながら今まで庁内で議論したことはなく、議会による指摘もなかった。都市計画上の予定地でない限りは、市の財政力を考えると、田んぼの希少性ということは十分承知をしているが、一定の基準で市民合意がなされたところでなければ、難しいと判断したと答えました。

 また、陳情書に「市長が、議会がこの件で決議を上げてほしいと話している」と書かれている件について市長は、「市としては買えませんとお話しをした。二元代表制なので議会の判断はまた違うかもしれない、都が買ってくれるならそれに越したことはないですね、というようなことは申し上げた記憶はある」と答えました。
 他にも質疑に答え、「公園区域ではないので、購入するとなれば単費で買わなければならないこと」「限られた財政の中で優先順位を考えざるを得ず、公園区域内にある田んぼを公有地化することが、市民や議会の理解も得やすいと判断していること」「都から照会もあったが、市が買うなら都はメニューを持っているが、都として買うという考えはないと聞いていること」「農地は農地のまま保全することが必要であり、都市近郊で農業が続けられるような税制にしてほしいという運動を、都市農地保全推進自治体連絡協議会を立ち上げて行っていること」等の市長答弁がありました。

 また、当市には「緑の保護と育成に関する条例」や「緑の基本計画」都市計画マスタープランなどがあり、市民参加で緑のあり方をチェックしていく機関として、緑化審議会や緑の市民会議があるが、それらに対する情報提供や説明がなぜ行われなかったのか、緑に関する条例や計画があるにもかかわらず、その実効性が担保されていないのではないか、どう担保するのか、という質疑に対しては、「緑地保護区域については緑化審議会に諮っているが、生産緑地について報告する仕組みはこれまでなかった。今後検討しなければならない課題だと受け止めているが、個人の財産であるし、個人情報の問題もある。農地の保全・公有地化については、新たな政策観点になるので、その目的、基準について広く議論が必要。生産手段という一面もあるので、環境という面だけでなく、十分検討が必要」と答えがありました。
 「歴史的、文化的意義をどう踏まえたのか」とする質疑には、「その価値を理解はするが、15万市民の中で公費投入について合意を得るには、大変慎重にならざるを得ない」と市長は答えました。

 この後、陳情の扱いについて委員間で議論を行いました。
 一人の委員からは、「田んぼを残したいという考えは共通のはずなので、採択、不採択と結論を出さずに、何かいい方法はないかと行政も含めてもっと協議するべき。ではどうするのかといわれれば困ってしまうが、まだ復元は不可能ではないと考えるので、決を採ってしまうことはどうかと思う」とする意見が出されました。
 別の委員からは、「実際工事が進んでいるので、長引かせるべきではなく、結論を出すべき」。これに対して最初の委員からは「復元の可能性がないとは言い切れず、市長に対してもう一段の努力をお願いする決議をしたらどうか」という意見があり、これに対して「既に分譲販売が始まっている中で、解決への道筋が見えないまま先延ばしすることは無責任ではないか」と別の委員が意見を述べ、さらに最初の委員から「(所有する)業者に、買取るとした場合に協力してもらえるかどうか聞いてみる必要はある。ダメだと言われるかもしれないが、協力しましょうと言うかもしれないのだから」等の意見がありました。
 結局、採決を図るかどうかについての意見がまとまりませんでしたが、できる限り早期に結論を出すべきであるとして、前回から11日後に2回目の審査を行ったこと経緯も踏まえ、採決を図るかどうかをまず各委員に諮り、賛成多数で結論を出すことに決しました。

 続いて各委員の討論に入りました。 
 採択すべしという委員からは「・本件は八国山の南面にあり、これまで営々と耕作されていたものであること ・宮中大嘗祭に東京都を代表して献上された、都を代表する田んぼであったこと ・JA東京のホームページでも、トトロの森のふもとの田んぼとして紹介され、毎年多くの行事が行われて市も積極的に水田を守ろうとしていると報じられていたこと ・この田んぼで、国会議員や市長も参加した田植え体験が行われ、この時に市長はできるだけ残したいと発言していたこと」等の陳情理由に全面的に賛成するものであり、これからでも保全をし、継承するために可能な努力をするべきである。復元は無理だという意見もあるが、今が引き返す最後のチャンスではないかと思うし、努力の余地はまだある。現在の所有者は、市から話があれば検討するという姿勢を示しているようなので、これからでも市として田んぼを残すためにあらゆる努力を払ってほしいので、本陳情に賛成する」と討論がありました。

 一方、不採択とすべしという最初の委員からは、「委員会付託を決めた議会運営委員会において、当初から当該の田んぼを復元することに関しては、どの委員も否定的であった。一連の手続きを議会として確認し、雑木林のような緑地と生産緑地との関係を議論するために付託されたものであり、現行の田んぼの復元目的での付託ではないので、不採択とする」
 次の委員からは「市街化区域の農地を保全できる制度や都市農地の相続のあり方、税制の構築、都市農業支援への国の財政措置などを求める必要性は感じているが、当該土地については既に宅地化され、開発業者からの買取りは難しい実態であり、多くの市民合意が得られるとは思えない買取りは厳しい。今後の課題として、残る諏訪町の田んぼや北山公園の田んぼが残るよう要望し、不採択とする」
 次の委員からは「減少していく緑への保全策、農地を含めた対応に現実的な歯止めがないという課題が浮き彫りになり、今後の緑の保全に向けた問題提起となった。良好な農地をまちの資源として、緑の環境として保全するための新たな仕組みや実効的なルールを構築する必要がある。条例や緑の基本計画や都市計画マスタープランの実現に向けた取り組みが所管を超えて可能となるシステム、受け皿の構築を強く求める。田んぼの買取りに関する起案書の記載を間違えていたという緊張感のなさをどう理解せよと言うのか。しかしながら、既に民間事業者による造成、宅地として分譲されている現実は重く、無責任に買い戻せ、田んぼに復元せよとは言いがたいものがあり、田んぼとして保全せよという陳情者の意向には沿えないと考え、不採択とする」と討論がありました。
以上で討論を終了し、採決に入り、21陳情第1号については、賛成少数で不採択とすることに決まりました。



 この報告に対して矢野議員からのみ質疑がありましたが、質問時間が短いと日頃抗議をしている割には、私や副委員長の北久保議員のブログにああ書いてあったこう書いてあったなどと長々と演説調を続ける矢野議員。11分の持ち時間が残り1分に…。質疑の中身も、上記の報告で既に触れていることか、委員会として答える立場にないようなことが多く、この後の時間には西口再開発関連の議案などもあった中で、実にもったいない時間の使い方をするものだと思いながら答弁に立ちました。
 閉会期間中に矢野議員を議会フロアで見かけることは大変稀で、私自身はせいぜい月に一度、裁判所で会うくらい。7月に二度開催した陳情審査の委員会傍聴にももちろん来ていませんでした。
 他の議員のブログをマメに読んでくれているのだなぁ、と感心しますし、それをネタに私に「嘘八百」などと悪罵を投げつけるのもご自由ですが…、ご自分のサイトにも「東村山市議会議員としての」自らの仕事ぶりをもっともっと記事にされたらいかがでしょうか。ここのところ、連日こんな更新ばかりのようですので。

 午後に入り、20年度決算審査のために16名の議員による決算委員会がつくられ、初回の今日は正副委員長決めだけを行い、委員長は肥沼茂男議員、副は島田久仁議員と決まりました。

 その後、「議案54号・西口公益施設買い取れの一部変更」「議案55号・秋水園ごみ焼却施設のシャッター損傷事故に伴う和解」「議案65号・固定資産評価審査委員会委員の選任について同意を求める件」を順に審議しました。

 私たちの会派は、54号については質疑、討論の上で反対。55号は争点になることは特にないと判断して質疑・討論には立たずに賛成。65号については質疑を行った上で賛成としました。
 大変長くなってしまいましたので、西口の議案を中心に詳細は次の記事でご報告しようと思います。
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 確かに、一般質問については通告締切の夕方には項目の一覧が出されるようになっていますが、代表質問者についての記載はこれまでどこにもありませんでした。

 ご指摘を受けてから気付くようでは遅いのですが、言われてみれば…でした。
 今議会では9月1日(火)に、北久保(自民・自治)、駒崎(公明)、田中(共産)、大塚(変えよう!議会)の各議員が立つ予定ですが、一般質問一覧に名前がないと、あたかも今議会は質問に立たないように伝わってしまいます。

 代表者会議(正副議長&4会派代表)で協議を行い、すぐに「代表質問者の氏名を議会HPで掲載する」ということで集約されましたので、明日にはアップされることと思います。

 議会に関心を持っていただいて指摘をいただいたことに感謝ですし、同様の不足や見落としを指摘を受ける前に少しでも迅速に改善していかなければなりません。

 さて、今日は午前中、市長の所信表明が約50分間おこなわれ、その後、7月に審査を行って結論を出した「諏訪町の田んぼの保全を求める陳情」について委員長としての報告に立ちました。
 以下、報告の全文です。(すみません、長いです)

環境建設委員長報告「21陳情1号 諏訪町の田んぼの保全を求める陳情」

 本陳情は、6月議会最終日に環境建設委員会に付託されたものであり、7月17日に第1回目を、同28日に第2回目の審査を行い、委員会としての結論に至りましたので、審査の概要について以下ご報告いたします。

 7月17日の第1回目の審査ですが、30名の傍聴があり、通常の20席では足りないために事務局が急きょ椅子を出して対応しました。
 最初に陳情本文を朗読した後、署名数が1,586名である旨の報告がありました。
 続いて、所管から本件についての以下のような経過説明を受けました。

 昨年11月4日 生産緑地法に基づく買取り申し出を受理。公共用地としての必要性の検討を行った上で、同11月18日に、市としては買取りを行わないことを判断。11月15日には東京都財務局に対して、当該土地に対する買取りの有無を照会し、同月28日付で都としての買取りを行わない旨の回答を12月2日に受理。
 市と都が公共用地として買取りを行わないことを決定したことにより、12月2日に買取り申請者に対してその旨を通知。あわせて所管は、生産緑地法13条の規定に基づき、12月4日付で農業委員会を通じて農業従事希望者への斡旋を依頼。その結果、同月25日に開催された農業委員会全員協議会において、農業従事者の買取り希望者もないことが確認され、翌26日には市に報告。このような経過を辿り、申し出から3か月以内に所有権移転が行われなかったことから、本年2月4日に、生産緑地地区内における行為の制限が解除。その後の農地転用については、本年5月19日に農業委員会が受理し、同22日に転用届出受理通知書が申請者に交付され、同25日開催の農業委員会総会において報告。

 以上のような経過説明後、委員からの質疑、意見に入りました。主なものを報告します。

 まず、歴史的な面も含めて市としてどのような検討を加えたのか、という質疑には、あくまでも現行のルールでは、都市計画上の観点から必要かどうか、ということであり、公園用地や道路拡幅計画などの可能性の有無を検討した、との答えがありました。

 また、この段階で既に宅地としての造成が進行していたことから、所有者の確認や所有者の意向についての質疑や、水田に戻せる可能性、もし買い取るとした場合に要する費用等について問う声もありましたが、所有者名以外は行政として答弁ができる内容ではないと判断しました。
また、財政面では、市の緑地保全基金の19年度末残高が5億3,000万円程度しかなく、北山公園内の田んぼ、多摩湖緑地公有地化への充当を考えると、突発的に発生した今回の件へ対応する余裕は無いと判断した旨の答弁がありました。

 本件手続きを進めるにあたっての書類の中で、田んぼと記載するべきところを畑と記載がされたとある件については、「誤記をしてしまったのは事実であるが、この書類には公図の写しや登記簿謄本の写しといった正式な書類が添付されており、誤記が判断を左右した可能性は無い」とする答弁がありました。

 また、当市の「緑の保護と育成に関する条例」20条に「市長は、優良な農地については、この条例の趣旨に適合する自然の一部としてその保全、育成のための施策を講ずるものとする」とある点や、都市マスタープランにも農地保全が謳われていることとの整合性については、「市としては、条例に基づいた「保護区域」をまず決めて、保全を進めている。緑の基金の残高は少ないが、有効に利用していきたい。残念ながら、買取りの申し出に全て応えることはできない状況」とする答弁がありました。

 「緑化審議会」や「緑の基本計画を実現する市民会議」、「緑の協議会」等、みどり関連の団体への情報提供ができなかったのか、という問いには、「緑化審も緑の市民会議も、保護地域に対する問題については必ず話をしているが、今回のようなケースについては、それらのアミカケがされていない土地であり、個人の財産の問題もあって、情報提供は好ましくないとしてこれまで進めてきている」とする答弁があり、「公共用地としての確保となると、地権者が相続税や管理の問題から手放さざるを得ない状況にストップをかけられないことも事実。現在、都市農地を守るために38の自治体で結集して、国に対して相続税の緩和等を強く働きかけているが、今回のような突発的な案件については、現状では都市計画施設として扱えるかどうか、という点で見るしかない」と答弁がありました。

 この日の審査では、陳情書に「渡部市長は、東京都に相談し、この田んぼの保全について検討したいとしていますが、議会もこの件で推進の決議を上げてほしいと話しています」とある件について、次回に市長の出席を求めることとしました。
 また、陳情者に確認しないと判然としない点が何点かあったのですが、請願と異なり紹介議員が存在しないため、陳情者本人から意見を聴くことが不可欠と委員会として判断をしました。
そしてもう一点、民間の宅地として日々造成が進んでいる現実を踏まえ、次回を可能な限り早い段階で開催することで集約し、この日は保留としました。


 第2回目の審査は7月28日に行いました。この日も、30の傍聴席はいっぱいとなりました。

 開会後すぐに休憩の形をとり、陳情者から意見を述べていただき、それを受けて各委員から陳情者に対する質疑を行いました。この間、約1時間を要しました。
 陳情者からの意見陳述を終えた後、委員会を再開し、委員からの質疑意見に入りました。

 まず、田んぼを残すためにどう努力したのか、という質疑に対して市長は、「努力をしたかといわれると、まだ足りなかったかもしれない。ただ、起案が回って着た昨年の11月段階で、何とかならないものかと考え、試算をしたが、3億円を超えてしまうという金額だった。優先順位としては、公園の網をかぶっているところ、ないし市が緑地指定をしているところについて考えていきたい。農地については残念ながら今まで庁内で議論したことはなく、議会による指摘もなかった。都市計画上の予定地でない限りは、市の財政力を考えると、田んぼの希少性ということは十分承知をしているが、一定の基準で市民合意がなされたところでなければ、難しいと判断したと答えました。

 また、陳情書に「市長が、議会がこの件で決議を上げてほしいと話している」と書かれている件について市長は、「市としては買えませんとお話しをした。二元代表制なので議会の判断はまた違うかもしれない、都が買ってくれるならそれに越したことはないですね、というようなことは申し上げた記憶はある」と答えました。
 他にも質疑に答え、「公園区域ではないので、購入するとなれば単費で買わなければならないこと」「限られた財政の中で優先順位を考えざるを得ず、公園区域内にある田んぼを公有地化することが、市民や議会の理解も得やすいと判断していること」「都から照会もあったが、市が買うなら都はメニューを持っているが、都として買うという考えはないと聞いていること」「農地は農地のまま保全することが必要であり、都市近郊で農業が続けられるような税制にしてほしいという運動を、都市農地保全推進自治体連絡協議会を立ち上げて行っていること」等の市長答弁がありました。

 また、当市には「緑の保護と育成に関する条例」や「緑の基本計画」都市計画マスタープランなどがあり、市民参加で緑のあり方をチェックしていく機関として、緑化審議会や緑の市民会議があるが、それらに対する情報提供や説明がなぜ行われなかったのか、緑に関する条例や計画があるにもかかわらず、その実効性が担保されていないのではないか、どう担保するのか、という質疑に対しては、「緑地保護区域については緑化審議会に諮っているが、生産緑地について報告する仕組みはこれまでなかった。今後検討しなければならない課題だと受け止めているが、個人の財産であるし、個人情報の問題もある。農地の保全・公有地化については、新たな政策観点になるので、その目的、基準について広く議論が必要。生産手段という一面もあるので、環境という面だけでなく、十分検討が必要」と答えがありました。
 「歴史的、文化的意義をどう踏まえたのか」とする質疑には、「その価値を理解はするが、15万市民の中で公費投入について合意を得るには、大変慎重にならざるを得ない」と市長は答えました。

 この後、陳情の扱いについて委員間で議論を行いました。
 一人の委員からは、「田んぼを残したいという考えは共通のはずなので、採択、不採択と結論を出さずに、何かいい方法はないかと行政も含めてもっと協議するべき。ではどうするのかといわれれば困ってしまうが、まだ復元は不可能ではないと考えるので、決を採ってしまうことはどうかと思う」とする意見が出されました。
 別の委員からは、「実際工事が進んでいるので、長引かせるべきではなく、結論を出すべき」。これに対して最初の委員からは「復元の可能性がないとは言い切れず、市長に対してもう一段の努力をお願いする決議をしたらどうか」という意見があり、これに対して「既に分譲販売が始まっている中で、解決への道筋が見えないまま先延ばしすることは無責任ではないか」と別の委員が意見を述べ、さらに最初の委員から「(所有する)業者に、買取るとした場合に協力してもらえるかどうか聞いてみる必要はある。ダメだと言われるかもしれないが、協力しましょうと言うかもしれないのだから」等の意見がありました。
 結局、採決を図るかどうかについての意見がまとまりませんでしたが、できる限り早期に結論を出すべきであるとして、前回から11日後に2回目の審査を行ったこと経緯も踏まえ、採決を図るかどうかをまず各委員に諮り、賛成多数で結論を出すことに決しました。

 続いて各委員の討論に入りました。 
 採択すべしという委員からは「・本件は八国山の南面にあり、これまで営々と耕作されていたものであること ・宮中大嘗祭に東京都を代表して献上された、都を代表する田んぼであったこと ・JA東京のホームページでも、トトロの森のふもとの田んぼとして紹介され、毎年多くの行事が行われて市も積極的に水田を守ろうとしていると報じられていたこと ・この田んぼで、国会議員や市長も参加した田植え体験が行われ、この時に市長はできるだけ残したいと発言していたこと」等の陳情理由に全面的に賛成するものであり、これからでも保全をし、継承するために可能な努力をするべきである。復元は無理だという意見もあるが、今が引き返す最後のチャンスではないかと思うし、努力の余地はまだある。現在の所有者は、市から話があれば検討するという姿勢を示しているようなので、これからでも市として田んぼを残すためにあらゆる努力を払ってほしいので、本陳情に賛成する」と討論がありました。

 一方、不採択とすべしという最初の委員からは、「委員会付託を決めた議会運営委員会において、当初から当該の田んぼを復元することに関しては、どの委員も否定的であった。一連の手続きを議会として確認し、雑木林のような緑地と生産緑地との関係を議論するために付託されたものであり、現行の田んぼの復元目的での付託ではないので、不採択とする」
 次の委員からは「市街化区域の農地を保全できる制度や都市農地の相続のあり方、税制の構築、都市農業支援への国の財政措置などを求める必要性は感じているが、当該土地については既に宅地化され、開発業者からの買取りは難しい実態であり、多くの市民合意が得られるとは思えない買取りは厳しい。今後の課題として、残る諏訪町の田んぼや北山公園の田んぼが残るよう要望し、不採択とする」
 次の委員からは「減少していく緑への保全策、農地を含めた対応に現実的な歯止めがないという課題が浮き彫りになり、今後の緑の保全に向けた問題提起となった。良好な農地をまちの資源として、緑の環境として保全するための新たな仕組みや実効的なルールを構築する必要がある。条例や緑の基本計画や都市計画マスタープランの実現に向けた取り組みが所管を超えて可能となるシステム、受け皿の構築を強く求める。田んぼの買取りに関する起案書の記載を間違えていたという緊張感のなさをどう理解せよと言うのか。しかしながら、既に民間事業者による造成、宅地として分譲されている現実は重く、無責任に買い戻せ、田んぼに復元せよとは言いがたいものがあり、田んぼとして保全せよという陳情者の意向には沿えないと考え、不採択とする」と討論がありました。
以上で討論を終了し、採決に入り、21陳情第1号については、賛成少数で不採択とすることに決まりました。



 この報告に対して矢野議員からのみ質疑がありましたが、質問時間が短いと日頃抗議をしている割には、私や副委員長の北久保議員のブログにああ書いてあったこう書いてあったなどと長々と演説調を続ける矢野議員。11分の持ち時間が残り1分に…。質疑の中身も、上記の報告で既に触れていることか、委員会として答える立場にないようなことが多く、この後の時間には西口再開発関連の議案などもあった中で、実にもったいない時間の使い方をするものだと思いながら答弁に立ちました。
 閉会期間中に矢野議員を議会フロアで見かけることは大変稀で、私自身はせいぜい月に一度、裁判所で会うくらい。7月に二度開催した陳情審査の委員会傍聴にももちろん来ていませんでした。
 他の議員のブログをマメに読んでくれているのだなぁ、と感心しますし、それをネタに私に「嘘八百」などと悪罵を投げつけるのもご自由ですが…、ご自分のサイトにも「東村山市議会議員としての」自らの仕事ぶりをもっともっと記事にされたらいかがでしょうか。ここのところ、連日こんな更新ばかりのようですので。

 午後に入り、20年度決算審査のために16名の議員による決算委員会がつくられ、初回の今日は正副委員長決めだけを行い、委員長は肥沼茂男議員、副は島田久仁議員と決まりました。

 その後、「議案54号・西口公益施設買い取れの一部変更」「議案55号・秋水園ごみ焼却施設のシャッター損傷事故に伴う和解」「議案65号・固定資産評価審査委員会委員の選任について同意を求める件」を順に審議しました。

 私たちの会派は、54号については質疑、討論の上で反対。55号は争点になることは特にないと判断して質疑・討論には立たずに賛成。65号については質疑を行った上で賛成としました。
 大変長くなってしまいましたので、西口の議案を中心に詳細は次の記事でご報告しようと思います。
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【2009/08/27 23:58】 | 議会報告
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