無所属の東村山市議会議員・佐藤まさたかです。市議としての活動、考え、こぼれ話、余談、雑感…。実感ある発信を続けていきたいと思っています。
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会津若松市議会視察2

報告が遅くなってしまいすみません。
議会運営委員会の委員9名と正副議長による、須賀川市議会会津若松市議会への視察。
私自身は7年目にして初参加でしたが、議運としては一昨年度の北海道栗山町議会、昨年度の三重県伊賀市議会に続いて、3年連続の「議会基本条例」をテーマとしたものです。

須賀川、会津若松いずれの議会からもまず聞かれたのは、市民からの厳しい声に強い危機感を持ったことがスタートのきっかけであったということ。
それぞれ合併や不祥事など固有の事情は多少あるものの、東村山議会が置かれている状況も全く変わらない、と感じます。

俳句のまち・須賀川

ネット中継用システムも見学

須賀川市議会では、議会事務局が対応してくださり、事務局長のご挨拶に続いて説明は安藤係長。経過にきちんと携わってこられた思いも伝わってきます。
「市民から議会が見えない」という課題を前に、須賀川では議会だより編集委員会を常任委員会化し、議会だよりから「報告」を排して「事前に知らせる」内容に徹することにしたそうです。
これには、地域の情報を伝える地方新聞(もちろん本物の)があり、議会の様子を日々伝える役割を果たしているから、という背景もありますが、ネット中継等も進めながら、とにかく市民に議会を知ってもらう、興味を持ってもらうことに徹している様子がわかりました。
結果、傍聴者は増えているようですし、なにより、議会に市民の意見を取り入れようとする姿勢は議会挙げてのものであり、議会改革を継続していく強い意思を感じます。


翌水曜日には、会津若松市議会へ。

歴史を感じる本会議場

昨年6月に議会基本条例議員政治倫理条例を同時に策定し、以後1年あまり。基本条例で定めたことを、誠実に、着実に、きわめて精力的に実行している議会として全国から注目を集めています。

まず下田礼子副議長から「二元代表制の一翼としての議会の役割が極めて重要な時代です。単発的な手直しを重ねていても仕方がないので、議会として基本条例を定めようということになりました。市民の意見もだいぶ取り入れてここまで進めてきました」とご挨拶をいただきました。
続いて、東村山市議会として山川昌子議会運営委員長が「ずっと模索してきた議会基本条例が学べるということで大変ありがたい。今後に活かしてまいりたい」と挨拶。

説明をしてくださったのは議会事務局グループのリーダー井島さん。
条例制定までの経過、会津若松の条例の特徴、制定後の実情等について、懇切丁寧にお話くださいました。

特に、伊賀市議会から学んだ、とおっしゃていた「市民との意見交換会」の継続実施は特筆に値するものでした。昨年秋から、市内15か所に議会が5人ずつ6班(議長を含めて計30名)を編成して出向き、年に2回開催。5名のチームは会派も期数もバラバラで、自分の地域ではないところを中心に出向きます。
私が単身お邪魔したのは今年2月の「水道事業の民間委託」をテーマにした回でしたが、その後も5月に第3回、間もなく11月には「議員報酬」をメインテーマに第4回として一巡することになっているそうです。
栗山町議会等では「議会報告会」と呼ばれている会ですが、会津若松市議会としてはその名称自体に込めた思いもあり、実際に「意見交換」の部分の意味合いが大きくなってきていると感じます。
「議会は監視機関だと言いながら、議会を監視する立場が明確にない中で、この会が大切な意味を持ってくる」「議員がしっかり勉強しないとならなくなる」「いい連鎖が生まれている」といった言葉にいちいち同感です。

山川委員長の「私たちも本気で取り組もうという意気込みで参りました。それぞれ質問をどうぞ」という言葉で質疑へ。

「会派によって意見が異なるものを、議会として報告することは難しくないのか?」という田中富造議員の問いに対して、目黒章三郎会津若松市議は「チームザ議会ということで行っているので、自分の意見は言いません。そもそも我々地方議員は二元代表制のもとにあるのだから、与党vs野党という発想を払拭しないといけない。議会とは何ぞやということを考えれば、議会としての提案能力を高めなければならない。一人ひとりの議員としてはいろいろ言って来たけれども、議会としてはやってこなかったに等しい。議会不要論に対して、悔しいという思いでやっている。市民の中に民主主義を醸成するのも私たちの役割だと考えている」ときっぱり。
木村政司会津若松市議は「そういう(我が会派の意見は、という)会ではない、と市民の皆さんに感じてもらえるためにも、継続していくことが大事だと思っている」と。

今後は「市長がやらないなら、議会提案として自治基本条例をつくりたい。議会としての総意というものを大切にやっていきたい」と目黒議員。

「予算編成権も財源も握っていない立場の議会が、どこまで個別の条例化に取り組めるのか」という駒崎議員の質問に対しては井島さんから「横断的なこと、縦割り行政で見落とされてきたニッチな部分のついての条例化が議会の役割ではないか。つまり、様々な分野における基本条例づくり、みんなで議論して決めること、ルールを決めることが議会の領域ではないかと思う」と返答。
「会津若松市議会では、予算見直しで削減した部分がある一方で、議会として学識経験者を読んで学ぶための費用を増額していている」と目黒議員。

木村議員からは「市民とどうやってつながっていくのかが何より重要であり、その根拠となっているのが議会基本条例」と。

これまで前例集には長けていて議事整理が主業務だった議会事務局のあり方も、ここ数年で様変わりしているようで、法務畑、財務畑、企画政策畑でそれぞれ中核業務を担っていた職員が議会事務局にちょうど集まったという好条件も、改革を一気に押し進めている大きな力になっていることは間違いなさそうです。


さあ、これで公費を使って先進3自治体議会の視察を全て終えました。
これ以上学びに行くところはないと言っても間違いはないでしょう。
あとは、腹を決めてやるのか、さらにできない言い訳を探し続けるのか、ということに思えます。

「市民との意見交換会を始めてみて言えること。それは、つらいけれども、効果しかありません」。
会津若松市議会で伺った言葉が重く耳に残ります。

最後に山川議運委員長は「条例を作りたいと勉強をしています。聞けば聞くほど宿題が増える気もいたしますが…」とお礼の挨拶をしていました。
そう、「条例をつくりたい」のですから、「宿題」をどんどん片づけていきましょう。議会の総意として。

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ネット中継用システムも見学

須賀川市議会では、議会事務局が対応してくださり、事務局長のご挨拶に続いて説明は安藤係長。経過にきちんと携わってこられた思いも伝わってきます。
「市民から議会が見えない」という課題を前に、須賀川では議会だより編集委員会を常任委員会化し、議会だよりから「報告」を排して「事前に知らせる」内容に徹することにしたそうです。
これには、地域の情報を伝える地方新聞(もちろん本物の)があり、議会の様子を日々伝える役割を果たしているから、という背景もありますが、ネット中継等も進めながら、とにかく市民に議会を知ってもらう、興味を持ってもらうことに徹している様子がわかりました。
結果、傍聴者は増えているようですし、なにより、議会に市民の意見を取り入れようとする姿勢は議会挙げてのものであり、議会改革を継続していく強い意思を感じます。


翌水曜日には、会津若松市議会へ。

歴史を感じる本会議場

昨年6月に議会基本条例議員政治倫理条例を同時に策定し、以後1年あまり。基本条例で定めたことを、誠実に、着実に、きわめて精力的に実行している議会として全国から注目を集めています。

まず下田礼子副議長から「二元代表制の一翼としての議会の役割が極めて重要な時代です。単発的な手直しを重ねていても仕方がないので、議会として基本条例を定めようということになりました。市民の意見もだいぶ取り入れてここまで進めてきました」とご挨拶をいただきました。
続いて、東村山市議会として山川昌子議会運営委員長が「ずっと模索してきた議会基本条例が学べるということで大変ありがたい。今後に活かしてまいりたい」と挨拶。

説明をしてくださったのは議会事務局グループのリーダー井島さん。
条例制定までの経過、会津若松の条例の特徴、制定後の実情等について、懇切丁寧にお話くださいました。

特に、伊賀市議会から学んだ、とおっしゃていた「市民との意見交換会」の継続実施は特筆に値するものでした。昨年秋から、市内15か所に議会が5人ずつ6班(議長を含めて計30名)を編成して出向き、年に2回開催。5名のチームは会派も期数もバラバラで、自分の地域ではないところを中心に出向きます。
私が単身お邪魔したのは今年2月の「水道事業の民間委託」をテーマにした回でしたが、その後も5月に第3回、間もなく11月には「議員報酬」をメインテーマに第4回として一巡することになっているそうです。
栗山町議会等では「議会報告会」と呼ばれている会ですが、会津若松市議会としてはその名称自体に込めた思いもあり、実際に「意見交換」の部分の意味合いが大きくなってきていると感じます。
「議会は監視機関だと言いながら、議会を監視する立場が明確にない中で、この会が大切な意味を持ってくる」「議員がしっかり勉強しないとならなくなる」「いい連鎖が生まれている」といった言葉にいちいち同感です。

山川委員長の「私たちも本気で取り組もうという意気込みで参りました。それぞれ質問をどうぞ」という言葉で質疑へ。

「会派によって意見が異なるものを、議会として報告することは難しくないのか?」という田中富造議員の問いに対して、目黒章三郎会津若松市議は「チームザ議会ということで行っているので、自分の意見は言いません。そもそも我々地方議員は二元代表制のもとにあるのだから、与党vs野党という発想を払拭しないといけない。議会とは何ぞやということを考えれば、議会としての提案能力を高めなければならない。一人ひとりの議員としてはいろいろ言って来たけれども、議会としてはやってこなかったに等しい。議会不要論に対して、悔しいという思いでやっている。市民の中に民主主義を醸成するのも私たちの役割だと考えている」ときっぱり。
木村政司会津若松市議は「そういう(我が会派の意見は、という)会ではない、と市民の皆さんに感じてもらえるためにも、継続していくことが大事だと思っている」と。

今後は「市長がやらないなら、議会提案として自治基本条例をつくりたい。議会としての総意というものを大切にやっていきたい」と目黒議員。

「予算編成権も財源も握っていない立場の議会が、どこまで個別の条例化に取り組めるのか」という駒崎議員の質問に対しては井島さんから「横断的なこと、縦割り行政で見落とされてきたニッチな部分のついての条例化が議会の役割ではないか。つまり、様々な分野における基本条例づくり、みんなで議論して決めること、ルールを決めることが議会の領域ではないかと思う」と返答。
「会津若松市議会では、予算見直しで削減した部分がある一方で、議会として学識経験者を読んで学ぶための費用を増額していている」と目黒議員。

木村議員からは「市民とどうやってつながっていくのかが何より重要であり、その根拠となっているのが議会基本条例」と。

これまで前例集には長けていて議事整理が主業務だった議会事務局のあり方も、ここ数年で様変わりしているようで、法務畑、財務畑、企画政策畑でそれぞれ中核業務を担っていた職員が議会事務局にちょうど集まったという好条件も、改革を一気に押し進めている大きな力になっていることは間違いなさそうです。


さあ、これで公費を使って先進3自治体議会の視察を全て終えました。
これ以上学びに行くところはないと言っても間違いはないでしょう。
あとは、腹を決めてやるのか、さらにできない言い訳を探し続けるのか、ということに思えます。

「市民との意見交換会を始めてみて言えること。それは、つらいけれども、効果しかありません」。
会津若松市議会で伺った言葉が重く耳に残ります。

最後に山川議運委員長は「条例を作りたいと勉強をしています。聞けば聞くほど宿題が増える気もいたしますが…」とお礼の挨拶をしていました。
そう、「条例をつくりたい」のですから、「宿題」をどんどん片づけていきましょう。議会の総意として。

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【2009/10/17 11:13】 | 変えよう!議会
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