無所属の東村山市議会議員・佐藤まさたかです。市議としての活動、考え、こぼれ話、余談、雑感…。実感ある発信を続けていきたいと思っています。
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6日(火)午後、議会として「独立行政法人国立精神・神経医療研究センター病院(小平市小川東町)」に伺いました。
これは、身体合併症治療の機能を有した医療観察法病棟が全国で初めて開設されたことに伴うもので、ごく一部を除き殆どの議員が参加しました。


第9号棟パンフ表紙

医療観察法は、正式には「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」と言い、いただいたパンフレットの「はじめに」には次のようにあります。

「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」の目的は「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者に対し、その適切な処遇を決定するための手続き等を定めることにより、継続的かつ適切な医療並びにその確保のために必要な観察及び指導を行うことによって、その病状の改善及びこれに伴う同様の行為の再発の防止を図り、もってその社会復帰を促進すること」(第1条)にある。国立精神・神経センター病院の8号棟は、指定入院医療機関として厚生労働大臣より認定を受け、この法律の下で専門的な入院治療を提供する役割を有している。


4年ほど前だったと思いますが、8号棟が完成した折にも議会として施設見学をさせていただきました。
地域からの反発も予測される施設だけに、施設側から地元(小平市、東村山市)には積極的に説明したい、という趣旨であり、今回の「9号棟」視察でも、完成したばかりの施設内部を精神科の先生が丁寧に説明してくださいました。


この医療施設は、殺人、強盗、傷害、傷害致死、強制わいせつ、強姦という6つの重大な罪を犯した者で、犯行時に心神喪失または心神耗弱の状態にあったと判断された精神障害者を対象とした法が定める「指定医療機関」であり、広大な同病院の敷地内の一角に建てられていました。

平屋建て、十字型に配置された4つのユニット(棟)は、それぞれ急性期(6床)、回復期(14床)、社会復帰期(8床)、共用(5床)に分かれ、病室は全て10㎡以上の個室(基本はトイレ・シャワー付)。

十字がクロスするスペースはアトリウム(吹き抜け)になっていて、小ぶりなソファも置いてあり、そこに向かってそれぞれのユニットのステーションが向き合っている、という配置です。各ユニットにも共用の休息スペースがあったり、体を動かせる器具やデイルームなども設けられていました。
また、アトリウムの一角には、話し声が筒抜けにならないよう透明な板で区切られた公衆電話があり、今後、苦情を申し立てたりすることができるよう、関係のパンフ等も置くことになる、とのこと。
どうしても拘束性の高い施設だから、弁護士等へ不服や意義をいつでも申し立てられるようにしておくことが人権上求められる、と医師。

全国で18か所、都内では松沢病院とここしかない「指定医療機関」。
施設の充実ぶりにばかり目が行ってしまうのですが、最も大きな特徴は人の配置が大変厚いことで、患者30名に対して看護師は43名、医師は患者8名に対して1人。作業療法士や心理療法士、ワーカーなども含め、できるだけ行動制限をしない運営をしているとのことで、現に8号棟では開設から5年間で身体拘束の事例はないそうです。

見学後の質疑では、1年半から2年と言われる入院が終わった後の生活地については、これまで全員が事件を起こした地へ戻していること、生活保護についても発生地の自治体で扱っていること、通常5割を超えるとも言われている再犯率は、8号棟では約70名の退院者のうち軽微な2例のみであり、非常に低いこと、等がわかりました。

この施設で治療を受けられる人は限られていることや、犯罪被害者の側の心理に思いをいたすと、大きな国費が投じられて造られ運営される施設を前に、正直複雑な思いが残らないわけではありませんでした。

また、帰宅後ですが、医療観察法自体の問題を正面から取り上げているこちらのサイトに出会い、別の意味で考えさせられています。

正しく知り、学ばなければいけないテーマがまた一つ増えました。
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第9号棟パンフ表紙

医療観察法は、正式には「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」と言い、いただいたパンフレットの「はじめに」には次のようにあります。

「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」の目的は「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者に対し、その適切な処遇を決定するための手続き等を定めることにより、継続的かつ適切な医療並びにその確保のために必要な観察及び指導を行うことによって、その病状の改善及びこれに伴う同様の行為の再発の防止を図り、もってその社会復帰を促進すること」(第1条)にある。国立精神・神経センター病院の8号棟は、指定入院医療機関として厚生労働大臣より認定を受け、この法律の下で専門的な入院治療を提供する役割を有している。


4年ほど前だったと思いますが、8号棟が完成した折にも議会として施設見学をさせていただきました。
地域からの反発も予測される施設だけに、施設側から地元(小平市、東村山市)には積極的に説明したい、という趣旨であり、今回の「9号棟」視察でも、完成したばかりの施設内部を精神科の先生が丁寧に説明してくださいました。


この医療施設は、殺人、強盗、傷害、傷害致死、強制わいせつ、強姦という6つの重大な罪を犯した者で、犯行時に心神喪失または心神耗弱の状態にあったと判断された精神障害者を対象とした法が定める「指定医療機関」であり、広大な同病院の敷地内の一角に建てられていました。

平屋建て、十字型に配置された4つのユニット(棟)は、それぞれ急性期(6床)、回復期(14床)、社会復帰期(8床)、共用(5床)に分かれ、病室は全て10㎡以上の個室(基本はトイレ・シャワー付)。

十字がクロスするスペースはアトリウム(吹き抜け)になっていて、小ぶりなソファも置いてあり、そこに向かってそれぞれのユニットのステーションが向き合っている、という配置です。各ユニットにも共用の休息スペースがあったり、体を動かせる器具やデイルームなども設けられていました。
また、アトリウムの一角には、話し声が筒抜けにならないよう透明な板で区切られた公衆電話があり、今後、苦情を申し立てたりすることができるよう、関係のパンフ等も置くことになる、とのこと。
どうしても拘束性の高い施設だから、弁護士等へ不服や意義をいつでも申し立てられるようにしておくことが人権上求められる、と医師。

全国で18か所、都内では松沢病院とここしかない「指定医療機関」。
施設の充実ぶりにばかり目が行ってしまうのですが、最も大きな特徴は人の配置が大変厚いことで、患者30名に対して看護師は43名、医師は患者8名に対して1人。作業療法士や心理療法士、ワーカーなども含め、できるだけ行動制限をしない運営をしているとのことで、現に8号棟では開設から5年間で身体拘束の事例はないそうです。

見学後の質疑では、1年半から2年と言われる入院が終わった後の生活地については、これまで全員が事件を起こした地へ戻していること、生活保護についても発生地の自治体で扱っていること、通常5割を超えるとも言われている再犯率は、8号棟では約70名の退院者のうち軽微な2例のみであり、非常に低いこと、等がわかりました。

この施設で治療を受けられる人は限られていることや、犯罪被害者の側の心理に思いをいたすと、大きな国費が投じられて造られ運営される施設を前に、正直複雑な思いが残らないわけではありませんでした。

また、帰宅後ですが、医療観察法自体の問題を正面から取り上げているこちらのサイトに出会い、別の意味で考えさせられています。

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【2010/04/09 16:52】 | いのち・福祉・医療
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