無所属の東村山市議会議員・佐藤まさたかです。市議としての活動、考え、こぼれ話、余談、雑感…。実感ある発信を続けていきたいと思っています。
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ふじみ衛生組合を後にした私たちは鎌倉街道を一路南下し、稲城市へ向かいました。

稲城市は、ビン、缶、ペットボトルの処理を全て一つの民間事業者に任せているからです。
訪ねた先は、ぺエックスという会社。川崎街道沿いの丘陵地にあり、すぐ近くには多摩川衛生組合の焼却炉・処理場、向かいは米軍施設という、騒音や臭気についてはあまり問題にならないような環境でした。
責任者の方がお忙しい手を止めて丁寧に対応くださいました。

稲城市ペエックス



立地条件が当市とはかなり違うので、単純な比較は難しいのですが、民間の創意工夫・熱意を強く感じる現場でした。
収集運搬については当市と同じくプラスチック製のコンテナで拠点回収したものを平積みのトラックで搬入、そのまま分別・圧縮機へ投入していました。
ここでも、生きビンについてはビールと日本酒だけで、ウィスキー類などは一切カレット化していました。


次に訪ねたのは、多摩市のエコプラザ多摩

こちらはノーアポで伺ったために詳しく知ることはできませんでしたが、ご担当が対応くださり、施設概要を見せていただきました。

エコプラザ多摩びん選別ライン

前週に訪ねた柳泉園同様、大変お金のかかった立派な施設で、剪定枝を土壌改良剤化するプラントなどもあり驚きました。
ただ、ご多分に漏れず維持費負担が大変大きいようで、厳しく決算をチェックしている多摩市議会ではどういう指摘がなされているのかが知りたいところです。
また、やはりビン類については取扱量が減っていて、施設規模と合わなくなっている様子が見て取れました。



続いて日野市へ。

日野市の人口は17万5千強ですが、缶の全量を下田商店という古紙・古着回収処理事業者が、ビンの全量を藤田商店というガラスビン処理事業者が処理を市から委託されて一手に行っています。

まず下田商店にお邪魔しました。市のごみゼロ推進課から連絡をしてくださっていたようで、若い社長さんが快く現場を案内してくださいました。
古紙・古着の処理ライン2本と処理された古紙類が目立ちましたが、敷地の一角に缶の選別・圧縮機がありました。
日野市では缶は隔週金曜日だけの回収と決まっていて、全市の半分の地域の缶が金曜日ごとに搬入され来るそうですが、その日のうちにほぼインゴット(圧縮して塊にしたもの)にして、ある程度溜まったらどんどん売却しているそうです。
缶を圧縮した塊(インゴット)

この日はラインは動いていなかったので、様子は同社のHPから知ることができます。
やはりここでも、できるだけ確実かつ効率的に作業を進めようという民間事業者の意欲を強く感じました。
区画整理によって周辺は住宅地となっているため、防音壁を高く造り直したり缶作業時には遮音カーテンを引くなどの対策を講じておられましたが、大いに参考になる事例だと感じました。


その足で、ビンを扱う藤田商店へ向かいました。
ここも中央線の線路に近いところはいえ、近隣は住宅が建てこんできています。

藤田社長は75歳。もともと「びん商」だった方で、日野市のビンを一手に受けて長いそうです。
日量約5t、月に100~105t程度の市内全域から搬入されるビンを、フォークリフトによる作業2名、仕分け&カレット化4名の体制で処理していました。

そう広くない敷地にプレハブの建屋が1軒。小さなフォークリフトが3台。そのうちの1台は重量測定機としての役目を果たしています。台貫と呼ばれる車ごと乗って重量測定する機会が一般的ですが、最小のコストでと考えた末、150万円程度で購入したのだそうです。スゴイ!

重さを量れるフォークリフト

そして、ビンを色分けしてカレット化している建屋の中を見させていただきました。

カレット化は全て手作業

4つのコンテナが置かれ、4人の男性が作業をされていました。
色分けされたビンをカレット化(小さく砕く)する作業は、全て金槌による手作業。小金井市と同じです。

色分け後、カレット化されたビンが入ったコンテナは、敷地内に整然と積み上げてあり、コンテナのまま搬出されていきます。
また生きビンも扱っているのですが、当市のように長い間積み上げておいたりはせず、別のびん商が毎日引き取りに来ていました。
売り払い金額は月に1万円程度と微々たるもので、それ自体は商売にはならないとおっしゃっていましたが、ビンをビンとしてまわしていくことが「びん商」としてやってきた者の願いだし思いだ、と社長。

そこで、この間の疑問をぶつけてみました。
「生きビンは生きビンとして回っているのですか?」

「いや、現実には殆どがカレット化されていますよ」と社長。
やっぱりそうでしたか…。

その上で、詳しい事情をいくつか教えてくださいました。
・相場としては、ビールビンは1本5円だが、サントリー角瓶や一部の焼酎ビンが1円、その他は一升瓶も含めて10銭に過ぎない。
・しかし同じ種類のビンが比較的よい状態で集まってくるので、メーカーが買い取って、近いところでカレット化して再生している。
・一升瓶は13~15回程度使えるようになっていて検査も入念にされているが、実際には中身を詰めてからビンに問題が見つかることがあり、敬遠されがちでカレット化が進んでいる。
・日本酒は中身を詰める時期が限定されているので、新しいビンは大きいメーカーに回り、中小の酒蔵はビンが足りないためにリユースビンを使うケースも多い。
・ビンはビンとして回ってほしいという思いは強いが、法制度もそうなっておらず、現実にはどんどん難しくなっていくと思う。

日野市びん選別作業場(民間)


今回、小金井市、三鷹市・調布市(ふじみ衛生組合)、稲城市、多摩市、日野市…と巡ってみましたが、実態は想定していたよりもはるかに様々でした。
そして、民間事業者の皆さんの意欲、熱意に大いに学ばされる思いがしました。
お忙しい中で時間を割いてくださった方たちに本当に感謝しています。


地方自治法第2条14項にはこうあります。
「地方公共団体は、その事務を処理するに当つては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない」。
今、議会も行政もこの大原則をしっかり確認した上で、「議論のための叩き台(資源循環部長)」に過ぎない現在のリサイクルセンター整備計画を、根本から丹念に見直す作業に着手しなければならないと改めて確信を持って岐路に着きました。




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立地条件が当市とはかなり違うので、単純な比較は難しいのですが、民間の創意工夫・熱意を強く感じる現場でした。
収集運搬については当市と同じくプラスチック製のコンテナで拠点回収したものを平積みのトラックで搬入、そのまま分別・圧縮機へ投入していました。
ここでも、生きビンについてはビールと日本酒だけで、ウィスキー類などは一切カレット化していました。


次に訪ねたのは、多摩市のエコプラザ多摩

こちらはノーアポで伺ったために詳しく知ることはできませんでしたが、ご担当が対応くださり、施設概要を見せていただきました。

エコプラザ多摩びん選別ライン

前週に訪ねた柳泉園同様、大変お金のかかった立派な施設で、剪定枝を土壌改良剤化するプラントなどもあり驚きました。
ただ、ご多分に漏れず維持費負担が大変大きいようで、厳しく決算をチェックしている多摩市議会ではどういう指摘がなされているのかが知りたいところです。
また、やはりビン類については取扱量が減っていて、施設規模と合わなくなっている様子が見て取れました。



続いて日野市へ。

日野市の人口は17万5千強ですが、缶の全量を下田商店という古紙・古着回収処理事業者が、ビンの全量を藤田商店というガラスビン処理事業者が処理を市から委託されて一手に行っています。

まず下田商店にお邪魔しました。市のごみゼロ推進課から連絡をしてくださっていたようで、若い社長さんが快く現場を案内してくださいました。
古紙・古着の処理ライン2本と処理された古紙類が目立ちましたが、敷地の一角に缶の選別・圧縮機がありました。
日野市では缶は隔週金曜日だけの回収と決まっていて、全市の半分の地域の缶が金曜日ごとに搬入され来るそうですが、その日のうちにほぼインゴット(圧縮して塊にしたもの)にして、ある程度溜まったらどんどん売却しているそうです。
缶を圧縮した塊(インゴット)

この日はラインは動いていなかったので、様子は同社のHPから知ることができます。
やはりここでも、できるだけ確実かつ効率的に作業を進めようという民間事業者の意欲を強く感じました。
区画整理によって周辺は住宅地となっているため、防音壁を高く造り直したり缶作業時には遮音カーテンを引くなどの対策を講じておられましたが、大いに参考になる事例だと感じました。


その足で、ビンを扱う藤田商店へ向かいました。
ここも中央線の線路に近いところはいえ、近隣は住宅が建てこんできています。

藤田社長は75歳。もともと「びん商」だった方で、日野市のビンを一手に受けて長いそうです。
日量約5t、月に100~105t程度の市内全域から搬入されるビンを、フォークリフトによる作業2名、仕分け&カレット化4名の体制で処理していました。

そう広くない敷地にプレハブの建屋が1軒。小さなフォークリフトが3台。そのうちの1台は重量測定機としての役目を果たしています。台貫と呼ばれる車ごと乗って重量測定する機会が一般的ですが、最小のコストでと考えた末、150万円程度で購入したのだそうです。スゴイ!

重さを量れるフォークリフト

そして、ビンを色分けしてカレット化している建屋の中を見させていただきました。

カレット化は全て手作業

4つのコンテナが置かれ、4人の男性が作業をされていました。
色分けされたビンをカレット化(小さく砕く)する作業は、全て金槌による手作業。小金井市と同じです。

色分け後、カレット化されたビンが入ったコンテナは、敷地内に整然と積み上げてあり、コンテナのまま搬出されていきます。
また生きビンも扱っているのですが、当市のように長い間積み上げておいたりはせず、別のびん商が毎日引き取りに来ていました。
売り払い金額は月に1万円程度と微々たるもので、それ自体は商売にはならないとおっしゃっていましたが、ビンをビンとしてまわしていくことが「びん商」としてやってきた者の願いだし思いだ、と社長。

そこで、この間の疑問をぶつけてみました。
「生きビンは生きビンとして回っているのですか?」

「いや、現実には殆どがカレット化されていますよ」と社長。
やっぱりそうでしたか…。

その上で、詳しい事情をいくつか教えてくださいました。
・相場としては、ビールビンは1本5円だが、サントリー角瓶や一部の焼酎ビンが1円、その他は一升瓶も含めて10銭に過ぎない。
・しかし同じ種類のビンが比較的よい状態で集まってくるので、メーカーが買い取って、近いところでカレット化して再生している。
・一升瓶は13~15回程度使えるようになっていて検査も入念にされているが、実際には中身を詰めてからビンに問題が見つかることがあり、敬遠されがちでカレット化が進んでいる。
・日本酒は中身を詰める時期が限定されているので、新しいビンは大きいメーカーに回り、中小の酒蔵はビンが足りないためにリユースビンを使うケースも多い。
・ビンはビンとして回ってほしいという思いは強いが、法制度もそうなっておらず、現実にはどんどん難しくなっていくと思う。

日野市びん選別作業場(民間)


今回、小金井市、三鷹市・調布市(ふじみ衛生組合)、稲城市、多摩市、日野市…と巡ってみましたが、実態は想定していたよりもはるかに様々でした。
そして、民間事業者の皆さんの意欲、熱意に大いに学ばされる思いがしました。
お忙しい中で時間を割いてくださった方たちに本当に感謝しています。


地方自治法第2条14項にはこうあります。
「地方公共団体は、その事務を処理するに当つては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない」。
今、議会も行政もこの大原則をしっかり確認した上で、「議論のための叩き台(資源循環部長)」に過ぎない現在のリサイクルセンター整備計画を、根本から丹念に見直す作業に着手しなければならないと改めて確信を持って岐路に着きました。




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【2010/08/10 16:03】 | リサイクルセンター問題
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